Switch news

知っておきたい世界のニュース

米カントリー・ミュージックの歌手に批判、ビデオが黒人差別を助長か

米カントリー・ミュージックの歌手に批判、ビデオが黒人差別を助長か
Twitter/Xfinity Theatre

アメリカのカントリー・ミュージックの歌手が、新しい音楽ビデオを発表したのだが、その内容が批判を浴びているという。

 

テレビ番組で放送中止に

 

その歌手とは、先日暑さから体調を崩し、コンサートを中断したジェイソン・アルディーンさん(46)だ。

 

彼は5月、新曲『Try That In A Small Town』を発表したのだが、7月17日にはその音楽ビデオがカントリー・ミュージックのテレビ番組で放送中止になったという。

 

その理由は、この動画が反黒人差別運動を表し、黒人へのリンチ、または白人の自警団による銃乱射を助長するものと受け取られたからだ。

 

過去にリンチがあった裁判所で撮影

 

その3分間の動画には、覆面をしたデモ参加者、火炎瓶、燃やされるアメリカ国旗、そして強盗の防犯カメラの映像が収められていたという。

 

また歌詞も「祖父がくれた銃」や「コミュニティは。正しく育てられた善良な少年たちでいっぱい」といった内容だったそうだ。

 

さらにこの動画は、テネシー州コロンビアの裁判所前で撮影されており、批評家は1927年に白人暴徒が、この建物の前で黒人青年、ヘンリー・チョートさんをリンチし、縛り首にしたことを指摘している。

 

歌手のシェリル・クロウさんも批判

 

このような批判に対して、アルディーンさんは7月18日、ツイッターで「この曲は人種差別とは無関係であり、その代わりに田舎町の価値観を賛美するものだ」と自身を擁護した。

 

しかし同じくカントリー・ミュージックの女性歌手であるシェリル・クロウさんは、次のようにツイートして批判した。

 

「私は小さな町の出身です。小さな町の人でさえ、暴力にはうんざりしている。暴力を助長するのは、小さな町でもアメリカでもない。これはアメリカ的でも田舎町的でもない。ダサいだけです」(了)

 

 

出典元:BBC:Jason Aldean: US country star denies new music video is ‘pro-lynching’(7/19)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top