ウクライナ軍がドネツク州で新たな村を奪還、南部へさらに前進
ウクライナ軍が、ドネツク州南東部の村をロシア軍から奪還し、その動画が投稿されている。
第35旅団と領土防衛部隊が奪還に成功
ウクライナのゼレンスキー大統領は7月27日、自軍の兵士が、ドネツク州のStaromaiorske村を奪還したとする動画を投稿。「私たちの南部、私たちの兵士たち、ウクライナに栄光あれ!」とコメントした。
動画の中で兵士たちは「第35旅団と領土防衛部隊『Arei』が任務を果たし、Staromaiorske村を解放した。ウクライナに栄光あれ!英雄に栄光あれ!」と語っている。
Our South!
Our guys!
Glory to Ukraine!🇺🇦🇺🇦🇺🇦 pic.twitter.com/GUg83fXEk0
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) July 27, 2023
その後、ウクライナのハンナ・マリアール国防次官も、Staromaiorske村の解放を宣言。「我々の防衛隊は現在、集落で敵の排除を続けている」と述べた。
ロシア軍の拠点として使われた村
この村は、ドネツク州とザポリージャ州の境界付近、最前線付近にあり、ウクライナ軍が6月初旬の攻撃で奪還した小さな集落の、さらに南に位置しているという。
ウクライナの軍事アナリスト、Oleksandr Kovalenko氏は、メディアのインタビューに答え、次のように語っている。
「この村は、ロシア占領軍の拠点として使われ、この場所における第二防衛線の頂点である。したがって、このプロセスはまったく論理的だ。まず、Staromaiorskeを占領し、側面を安定させ、第二防衛線まで前進する。そして今、ウクライナ軍は、5キロも離れていない別の村、Staromlynivkaに到達する必要がある」
ただしロシア軍は、戦略的に重要な南部に、塹壕や地雷原、対戦車溝、バリケードの「竜の歯」などの広大な防御網を準備して、かなり強固な態勢をとっているという。
ロシアのプーチン大統領は7月27日、サンクトペテルブルクで開催されたロシア・アフリカ首脳会議の場で、メディアの取材に対し「ウクライナのザポリージャ州を通る前線を中心に、ここ数日ウクライナの攻撃が激化している」と認めた。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Ukrainian forces say they have recaptured frontline village after Putin says attacks have intensified – as it happened(7/27)
出典元:Reuters:Ukraine recaptures Staromaiorske village in southeast, Zelenskiy says(7/27)