ウクライナ軍がドネツク州の新たな村を奪還、NATOの高官は発言を謝罪
ウクライナ軍は8月16日、ドネツク州の集落を新たにロシア軍から奪還したと明らかにした。
ドネツク州西部の集落を奪還
ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は8月16日の朝、テレグラムにおいて、ドネツク州の西部にある、Urozhaineの集落を奪還したと投稿した。
まだ集落では戦闘が続いているようだが、ウクライナ軍はすでにUrozhaineの郊外に陣地を構えたという。
ロシア軍のブロガーも、村の近くで激しい戦闘が繰り広げられていることを認めており、現在ロシア軍は、ウクライナ軍が陣地を強化するのを阻止しようとしていると伝えている。
Urozhaineは西のザポリージャ州に近く、南のアゾフ海までの距離は約90km。このラインは、反転攻勢以来、北から攻め入っているウクライナ軍が、いくつかの村を奪還するなど、成果を上げている地域で、Urozhaineもここ数週間攻撃が試みられていたそうだ。
Liberation of Urozhaine village by the 35th and the 38th Marine Brigades.
The Ukrainian offensive operation continues. pic.twitter.com/wBcvSfG9vX— Defense of Ukraine (@DefenceU) August 16, 2023
「領土放棄でNATO加盟」発言を謝罪
NATOの高官が、ウクライナに対し、ロシアに占領された領土を諦めることを促すような発言をしたことについて、謝罪した。
NATO事務総長の側近であるスティアン・イェンセン(Stian Jenssen)氏は8月15日、ノルウェーで開催されたイベントで、「ウクライナが領土を放棄し、その見返りとしてNATOの加盟を得るという解決策もあり得ると思う」と述べたという。
この発言について、ウクライナ側は猛反発。ウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は「理解できない」と批判した。
その後、イェンセン氏はメディアでのインタビューにおいて、次のように謝罪した。
「この件に関する私の発言は、ウクライナで起こりうる将来のシナリオに関するより大きな議論の一部であり、あのように言うべきではなかった。あれは間違いだった」
モスクワ南西でドローンを撃墜
一方、ロシアの首都・モスクワへのドローン攻撃は続いており、16日にもロシア国防省は、ウクライナ軍のドローン3機をモスクワ南西で撃墜したと発表した。
ロシア国防省は、ウクライナ軍が午前5時、カルーガ地域で3機の無人機を使って攻撃を開始した、とテレグラムで明らかにした。
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Nato official says his comments about Ukraine giving up land were a ‘mistake’ – as it happened(8/16)