【ロシア】遺伝子検査により、プリゴジン氏の死亡を正式に確認
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏(62)の遺体のDNA検査が行われ、正式に死亡が確認された。
10人の犠牲者の身元が判明
ロシアの事故調査委員会は、8月23日に墜落した飛行機の搭乗者、10人の遺伝子検査が行われ、全員の身元が確認されたと明らかにした。
身元が確認された人の中には、「ワグネル」のトップであるエフゲニー・プリゴジン氏も含まれ、正式に死亡が確認されたという。
調査委員会の広報官であるスヴェトラーナ・ペトレンコ氏は「分子遺伝学的検査は、トヴェリ地方での飛行機墜落事故の調査の一環として完了しました。その結果、10人の犠牲者の身元が判明しました。彼らは搭乗者リストと一致していました」
プリゴジン氏は今年の6月、「ワグネルの反乱」を起こしたが、その後ロシア政府と取引を行い、部隊を撤退させ、罪に問われることなく、自由にロシアと海外を行き来していたと言われている。
疑問や怒りがロシア国内で高まる
AFP通信によると、プリゴジン氏の飛行機が墜落した原因に対する疑問や怒りは、ロシア国内で高まり続けているという。
実際に、ロシア全土で自発的なプリゴジン氏の追悼式が行われ、モスクワのヴァルヴァルカ通りでは、赤いバラと彼の写真が並べられ、人々は厳粛に立ち尽くしているそうだ。
地元メディアは、その場所には1日で50人ほどが集まったと伝えている。
“In St. Petersburg, residents of the city continue to bring flowers and PMC symbols to the spontaneously created memorial to the Wagner Center, after reports of the death of the leader of the terrorist organization Yevgeny Prigozhin.” pic.twitter.com/SsTta0WBF7
— Nuffpecker 🇺🇦🤝🇵🇱 (@shoga8008) August 24, 2023
A spontaneous memorial in Novosibirsk, PMC “Wagner” fighters cannot hold back their tears.
In Novosibirsk, the “musicians” set up a memorial at the organization’s office. They brought there portraits of Yevgeny Prigozhin and Dmitry Utkin, candles and flowers. pic.twitter.com/1hhkIAMP4R
— Sprinter (@Sprinter99800) August 24, 2023
「Z」の文字が入ったTシャツを着た男性は、取材に対し、次のように語ったという。
「彼は殺された。彼は敵に殺された。誰とは言わない。捜査で明らかになるだろう。しかし、この犯罪を犯した者たちに、復讐がなされることを願っています」
プリゴジンの生まれ故郷でもあるサンクトペテルブルクやPermなど。国内各地の都市では、彼の記念碑も建てられたという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Yevgeny Prigozhin’s death confirmed by Russian investigators – as it happened(8/27)