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顔や体に髪の毛が?!スペインで複数の赤ちゃんに”狼男症候群”が発症する

顔や体に髪の毛が?!スペインで複数の赤ちゃんに”狼男症候群”が発症する

スペインで複数の幼い子供に、顔や体が毛に覆われてしまう、いわゆる“狼男症候群”という珍しい症状が現れる事態となり、注目を集めている。

 

赤ちゃんの顔から手まで毛が!

 

この症状を発症させたのは、17人の新生児と幼い子供達。

 

その中の1人、生後6カ月のUrielくんの母親Ángela Sellesさんは、“狼男症候群”を発症させた我が子の様子についてこう語る。

 

“息子の額や頬、腕、脚、そして手は毛に覆われていました。彼には大人のような眉毛がありました”というSellesさん。

 

“何が起きているのかわからず、とても恐ろしく思いました”

 

原因となったミルクに含まれていたのは…

 

それでは17人の子供達に、一体何が起きてしまったというのだろうか。

 

これについてスペインの保健省は、先月28日声明を発表。

 

子供達の狼男症候群の原因について、新生児らが飲んでいた母乳の成分を含む薬用ミルクにその原因があったことを認めた。

 

この薬用ミルクには本来であれば、“オメプラゾール”と呼ばれる、胃酸の分泌を抑制するために用いられる薬が調合されるはずであったという。

 

ところが実際のミルクに調合されていたのは、なんと発毛剤としての効果を持つ“ミノキシジル”。

 

これが、子供たちに“狼男症候群”を発症させた原因になったとみられている。

 

※画像はイメージです(Pixabay)

 

このオメプラゾールとミノキシジルの取り違えが起きた理由としては、製造過程においてミノキシジルの包装になぜかオメプラゾールとの表示が行われてしまったためとのこと。

 

これを受けミノキシジル入りのミルクは先月6日までに回収され、また取り違えを起こした製造元の「FarmaQuimica Sur」の工場も先月27日に閉鎖された。

 

子供たちに生えた多量の毛は、数カ月程度で抜け落ちるとみられているものの、この症状を発症させた子供を持つ家族のうち4家族は、FarmaQuimica Surに対して訴訟を起こす準備を進めているという。

 

世界でも50例ほどと非常に稀な“狼男症候群”

 

“狼男症候群”、正式名称“多毛症”とは、身体の各所に多量の発毛がみられる症状を発症するもの。

 

ただこれは通常遺伝的に発症する生まれつきのものであるため、新生児が多毛症であるか否かは生まれてすぐに見分けることができる。

 

そのような中、今回症状を発症させた子供たちの中には2歳に近い年齢の子もおり、そのような子らにおいて顔に多量の毛が生えるといった不自然な症状がみられたため、スペイン当局は調査を行ったようだ。

 

一方で遺伝的に多毛症を発症させることは非常に稀で、これまでに記録された事例は50件ほどに留まるという。

 

多毛症を発症させた女性の事例(Wikipedia Common)

 

薬の取り違えにより、突如として“狼男症候群”を発症させることになってしまったスペインの子供たち。不自然に生えた毛が全て抜け落ち、元通りの姿を取り戻せる日が、早く訪れることを願うばかりだ。(了)

 

 

出典:Livescience.com:More Than a Dozen Babies in Spain Developed ‘Werewolf Syndrome’ from Drug Mix-Up(8/29)

出典:ScienceAlert:Strange ‘Werewolf Syndrome’ Appeared in Multiple Spanish Infants (8/30)

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