オペラ公演にエログロ場面があり、観客18人に医療処置、救急搬送も
ドイツ·シュトゥットガルト国立歌劇場で今月始めに公演されたオペラで、気分が悪くなるなどした観客18人が医療処置を受け、うち3人は救急車で運ばれた。3時間のそのオペラには、レズビアンのセックスシーンや残虐な流血シーンなどが盛り込まれていたという。
ヒンデミットの作品のリメイク
問題のオペラは、現代音楽の作曲家パウル·ヒンデミットの作品「Sancta Susanna(聖スザンナ)」を、話題の女性振付家・フロレンティナ·ホルツィンガーがリメイクしたもの。
抑圧された生活を送る尼僧が様々な体験を通して本当の自分を見つけ、性に目覚めるというストーリーで、露骨なセックスシーンや流血を伴った残虐シーンなどが数多くある。例えば、キリストが半裸の尼僧を鞭打ちする場面や、血まみれの人が十字架に磔にされる場面などはショッキングと言えるだろう。
シュトゥットガルト国立歌劇場の広報担当者は、劇中の特に2つの場面が「見るに耐えなかったのではないか」と話す。1つは、演者の背中から肉片を本当に切り取って(と報じられている)、それをミディアムレアに焼く場面。もう1つは、「串刺しにされた」2人の演者がロープで吊り下げられる場面だ。
下にあるのは同歌劇場がYouTubeで公開しているトレーラー動画。問題の場面も含まれている。このオペラは1幕もので、休憩なしで3時間続く。
女性のセクシュアリティを探求
今回の出来事は批評家たちを動揺させたようだ。オペラに露骨な場面を盛り込む必要はないのではないか、という意見が出ているらしい。だが、リメイクを行なったホルツィンガー氏は、「女性のセクシュアリティの探求と、自分の身体について自己決定を行う権利を主張することが、この作品の重要な中心テーマ」だからと言って反論している。
また、歌劇場の芸術監督であるViktor Schoner氏は、「限界を追い求め、歓びと共に限界を超えることが芸術の主な任務である。それはいつの時代も変わらない」と述べ、今回の上演作を擁護した。(了)
出典元:sky news:Sancta: Graphic opera leaves 18 people needing medical attention(10/11)
出典元:Lad Bible:Explicit lesbian scenes at the opera leaves 18 audience members needing medical treatment(10/10)
出典元:New York Post:Opera featuring lesbian sex scenes, crucifixions and bloody gore leaves 18 requiring medical treatment from graphic 3-hour show(10/10)
出典元:Wikipedia/パウル·ヒンデミット