フランスの女優、ブリジッド・バルドーが逝去、91歳

フランスの女優兼歌手だったブリジット・バルドーさんが、91歳で逝去した。彼女は国際的なセックスシンボルとなった後、映画界から身を引き、動物愛護運動と極右政治に傾倒したと言われている。
仏大統領もSNSで追悼
「ブリジット・バルドー財団」は12月28日、バルドーさんが南フランス・リビエラの町、サン・トロペにある自宅で亡くなったと明らかにした。
死因は公表されていないが、バルドーさんは10月に短期間入院しており、その当時、事務所は「軽微な手術」を受けたと報告していた。
フランスのマクロン大統領も28日、SNSでバルドーさんに追悼の意を表し、「世紀の伝説」の死を悼んでいるとし、彼女が自由な人生を体現していたと述べた。
Brigitte Bardot died at 91. The French actor shot to fame dancing the mambo barefoot in ‘And God Created Woman,’ her tousled hair and fierce energy radiating a sexual magnetism rarely before seen in mainstream cinema https://t.co/p2wAGvXuqw pic.twitter.com/QDSPrP9mfI
— Reuters (@Reuters) December 28, 2025
映画で国際的な名声を博す
バルドーさんは1956年、当時の夫ロジェ・ヴァディムが脚本・監督を務めた映画『神は女を創造した(素直な悪女)』で国際的な名声を博し、その後20年間、セックスシンボルになったという。
この映画はフランス国内だけでなく、世界的に大ヒットし、バルドーさんをフランス映画界の第一線に押し上げたそうだ。
また映画館の観客だけでなく、バルドーさんは瞬く間に知識人や芸術家たちのインスピレーションの源となり、哲学者のシモーヌ・ド・ボーヴォワールは1959年にブリジット・バルドーとロリータ症候群という有名なエッセイを発表し、この女優をフランスで最もロリータな女性と位置づけたという。
差別的な発言で多くの罰金を科される
しかし1970年代初頭、バルドーさんは女優業からの引退を発表。動物の権利を積極的に訴える活動家となり、極右の政治的活動にも積極的に参加するようになった。
バルドーさんは、少数民族や移民、イスラム教、同性愛に関する扇動的な発言により、人種ヘイトを煽動した罪で、次々と有罪判決を受けたと言われている。
実際にフランスの裁判所は、1997年から2008年の間に、特にフランスのイスラム教徒コミュニティを標的とした発言により、彼女に6回罰金を科したという。
またバルドーさんは、マリーヌ・ル・ペン氏が率いるフランスの極右政党「国民連合(RN)」を支持していたと言われている。(了)
出典元:The Guardian:Brigitte Bardot, French screen legend, dies aged 91(12/28)

























