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抜かりない商標登録も!お騒がせセレブが自身の下着レーベルを「Kimono」と名付ける

抜かりない商標登録も!お騒がせセレブが自身の下着レーベルを「Kimono」と名付ける
Twitter/kimonobody

キム・カーダシアンが、新しい補正下着のシリーズを発表した。それ自体なら、特に紹介するほどのことではないのだが、そのシリーズの名称に批判の声が上がっている。

 

なぜか「Kimono(キモノ)」という名前が付けられる

 

キム・カーダシアンが発表した下着は、柔らかいけれどもしっかりとした生地で体のラインを美しく見せてくれるというシリーズだ。カラーバリエーションが多く、自分の肌の色に合った補正下着が見つかるという点が、大きな特徴だ。

 

 

そのシリーズの名前は、「Kimono(キモノ)」。Kim(キム)という名前が入っているからつけられたことはわかるが、あまりにも日本の着物とはかけ離れたデザインにつけられたこのネーミングに、世界中から突っ込みが入っている。

 

ハッシュタグ#Kimohno(キム・オー・ノー)が誕生

 

TwitterやInstagramには、このネーミングに呆れた人々によるハッシュタグ#Kimohno(キム・オー・ノー)が誕生した。

 

ロンドンにあるイギリスの国立博物館「ヴィクトリア&アルバート博物館」は以下のようにツイートしている。

 

キモノとは、16世紀から日本のあらゆる階級、そして性別の人に着られてきた主要なアイテムとなっており、現在でも日本の文化を代表(象徴)するものである

 

第二次世界大戦中の日系アメリカ人の強制収容の歴史を後世に伝える、団体Denshoは一連のツイートで怒りをあらわにした。

 

何世紀も歴史のある文化を、高すぎる下着に名付けるなんて下品だし忌々しいものだ。

 

Denshoのアカウントは、7つのツイートで怒りを表している。日系アメリカ人には、言語や生活、そして着物という日本のアイデンティティにより、アメリカ国籍の取得が拒否された歴史があるからだ。

 

真珠湾攻撃後には多くの日系アメリカ人が危険人物だと誤解されないように、移民一世が日本から持ち込んだものを焼き払ったのだという。その時に、多くの着物が失われた。

 

ほかにもこんなツイートがある。

 

着物とは:何世紀に及ぶ長い歴史があり、国の伝統や文化に深く根付いたものである。
キム:やったね。私の名前が入ってるじゃん!

これが私の着物。あなたの下着じゃなくてね

「これはスシ」っていうようなもん

 

また、キム・カーダシアンに文化を盗用されてきた黒人女性からは、「今さら驚くことじゃないよね」「日本よ、我がクラブにようこそ」などのツイートが投稿されている。

 

すでに動き出している「Kimono」プロジェクト

 

キム・カーダシアンのKimonoプロジェクトは、すでに動き出している。

 

TwitterやInstagramアカウントが開設されているだけではなく、ホームページも開設されている。ドメインはKimono(ドット)comだ。

 

 

また、BBCが伝えているところによると、”Kimono Body”、”Kimono Intimates”、”Kimono World”は、すでに商標登録が済んでいるという。区分も衣類やアパレル以外にも、皮製品、小売サービスなど多岐に渡っている。

 

サイズはXXSから4XLまで、あらゆる体型をカバーしてくれるのも特徴だというが、プロモーションに登場する女性たちの体型が似通っていることなど、名前以外に突っ込む声も多い。

 

 

当のキム・カーダシアンは、今までに数々の話題をメディアに提供してきた、いわゆる「お騒がせセレブ」。もしかしたら広告なしでこれほど話題になったことを、喜んでいるのかもしれない。

 

 

出典元:BBC「Kim Kardashian West’s Kimono underwear meets Japanese backlash」(6/26)
出典元:New York Times「Kim Kardashian West and the Kimono Controversy」(6/27)

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