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映画『ファイト・クラブ』のラストが復活、ユーザーの批判を受け【中国】

映画『ファイト・クラブ』のラストが復活、ユーザーの批判を受け【中国】
flickr_BriYYZ

中国の大手ストリーミング配信会社「テンセント」は、批判を受けて、カットしていたハリウッド映画のオリジナルのエンディングを復活させた。

 

ラストシーンを削除、文字だけで説明

 

その映画とは1999年に公開された、ブラッド・ピットさん主演の『ファイト・クラブ』だ。

 

この映画のラストには、主人公が自分の分身を殺し、その後に爆弾で建物を破壊し、社会の秩序を変えるという破壊的な計画が描かれていたという。

 

しかし先月公開された中国版では、当局により検閲が行われ、それらのシーンは全てカット。代わりに「警察は速やかに計画の全貌を把握、犯人を全員逮捕し、爆弾の爆発を防ぐことに成功した」といったメッセージで説明されただけだった。

 

このエンディングは、中国の視聴者や人権団体双方からも嘲笑を浴び、批判されたそうだ。

 

12分のうち約11分を復元

 

このため映画を配信した「テンセント」は、批判を受け、カットされた大部分を復活させた。

 

最新版では、カットされた12分のうち約11分が復元されたと報じられている。

 

またニュースサイト「South Chine Morning Post」によると、まだカットされているシーンはヌードが登場するものだという。

 

検閲は珍しいことではない

 

中国の放送局では、政治的・文化的に敏感だと思われるものを検閲することは珍しいことではない。

 

実際に昨年、ドラマ「フレンズ」の再会スペシャルでは、レディー・ガガさんの出演シーンも含め、いくつかの場面が中国当局の検閲によりカットされたという。

 

これはレディー・ガガさんが以前、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ氏と会ったためとみられ、彼女の一連の歌も中国では禁止になっているそうだ。

 

ただ、エンディングを変更することはあまりなく、そのカットが取り消されることはさらに稀だと言われている。(了)

 

出典元:BBC:China’s Tencent restores Fight Club ending after backlash(2/7)

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