ディズニー映画『キャプテン・アメリカ』に、イスラエルのスーパーヒーロー登場、アラブ人怒る
ディズニーは、映画『キャプテン·アメリカ』シリーズの最新作に、イスラエルの女性ヒーローを登場させようとしている。このことが、ユダヤ人とは犬猿の仲であるアラブ人の、神経を逆撫でしているようだ。
イスラエル生粋のユダヤ人女性「サブラ」
そのヒーローの名は「サブラ(Sabra)」。人間だが、特殊な遺伝子により超能力を持っており、普段は警察官やモサド(イスラエル諜報特務庁)のスパイとして働いているという設定だ。
映画の元になっている漫画の「キャプテン・アメリカ」(マーベルコミック)には、過去、チョイ役としてサブラが数回登場しているが、実写版の映画シリーズに登場するのは、2024年公開予定の『キャプテン・アメリカ:ニュー·ワールド・オーダー』が初めて。
海外メディアによれば、サブラという言葉はヘブライ語で「イスラエル生まれのユダヤ人」という意味。漫画に登場するサブラの胸元には、それを象徴するように、ダビデの星(六芒星)が描かれている。イスラエルの国旗にも描かれているダビデの星は、ユダヤ民族を象徴するしるし(Wikipedia)。
ちなみに、映画でサブラを演じるのはShira Haasというイスラエルの女優だ
アラブ人をやっつけるヒーローはどうなのか
サブラの登場がディズニーから発表されると、アラブ人コミュニティや人権団体から批判が起こったと報じられている。
アラブ人の暗殺などを行なっているとされるモサドの女スパイを、ヒーローとして祭り上げるのはどうなのか、というわけだ。
加えてツイッターでは、過去にサブラが登場した漫画の中に、アラブ人の子供が殺されるシーンがあるのを危険視する人もいる。また、サブラの超能力が、アラブ人(パレスチナ人)迫害に使われる可能性を恐れる人もいる。
Israel’s Marvel superhero Sabra has many powers, including demolishing Palestinian homes with her mind and assassinating Palestinian children with her laser beam eyes pic.twitter.com/5mye32ZH7f
— Matthew (@MatthewJohn666) September 10, 2022
マーベルコミックのスーパーヒーロー、サブラは、多くの超能力を持つ。その中には、思念でパレスチナ人の家を破壊する力や、目からレーザーを発射してパレスチナ人の子供を殺す力も含まれている。
映画に登場するサブラは、「漫画のサブラとは別のアプローチを取る」と、製作スタジオ(マーベル・スタジオ)の広報担当は語っている。(了)
出典元:New York Post:Disney to roll out Israeli superhero in ‘Captain America’ film — irking Arabs(9/14)
出典元:The Jewish News:Meet Sabra, Marvel’s Israeli superhero, soon to be played by Shira Haas(9/14)