韓国で人気のバーチャル・アイドルグループが、不気味なほどリアル
韓国のアイドルグループ「Eternity(エタニティー)」は、実在しない11人の女性で構成されている。
彼女らは、最近よくあるコンピューター合成のアバターなのだが、その顔つきや表情の変化、動きがあまりにもリアル。最先端テクノロジーであるディープフェイクが用いられているからだ。
バーチャルアイドルはこれからの芸能ビジネス
男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」や女性音楽グループ「BLACKPINK」の活躍で世界的に有名になったK-pop。おかげで韓国の芸能界は潤っているはずだが、現状に甘んじず、さらなるビジネスチャンスを狙っている。そこで彼らが目をつけたのがAI(人工知能)だ。
女性アイドルグループ「Eternity」は、2021年に、韓国のディープラーニングテクノロジー企業「Pulse9」によって作られた。目指すところはK-popの未来……と言えば聞こえはいいが、要は利益追求のためらしい。Pulse9社のCEO·Park Jieun氏はメディアにこう話す。
「我々がEternityで作り出すビジネスは、新しいジャンルの、新しいビジネスなのです。K-popのスターたちは生身の人間なので、肉体的な限界があります。時には精神的な問題も起こります。しかし、バーチャルアイドルには、こうした制約がないのです。これがビジネスの強みになるのです」
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「可愛い」「セクシー」「清純」「知的」がキーワード
Eternityのメンバー11人を作る際には、ディープフェイクによるバーチャルイメージを生成する人工知能「Deep Real AI」が用いられた。4つの特徴——可愛い、セクシー、清純、知的——に基づいて、まず101の女性の顔が生成され、そのうち11の顔がK-popファンの投票によって選ばれたという。
選ばれた11の顔は、ディープフェイク技術によって人間の女性と合成され、歌って踊るEternityが誕生した。リリースされているミュージックビデオを見ると、不気味に感じるほどリアルだ。(了)
出典元:Odditycentral:South Korea’s Leading Virtual K-Pop Girl Band Looks Eerily Realistic(12/14)