アカデミー最優秀主演女優賞を獲得したミシェル・ヨー、これまでの出演作は?
3月12日、アメリカでアカデミー賞の授賞式が行われ、ミシェル・ヨーさんがアジア人の女性として初めて最優秀主演女優賞を獲得した。
95年の歴史の中で初めて
映画『Everything Everywhere All at Once』で主演を務めたヨーさんは、今回初めてアカデミー賞にノミネートされていた。
そして12日、この映画での演技が認められ、アカデミー賞の95年の歴史の中で初めて、アジア系として最優秀主演女優賞に輝いた。
ヨーさんはマレーシアの出身で、香港アクション映画界のレジェンドとされ、彼女の母親はマレーシアで今回の授賞式を見守っていたという。
‘JAW DROPPING’: Michelle Yeoh’s family and friends react to her historic Best Actress Oscar win. https://t.co/xzLjhW5Anw pic.twitter.com/NIxcWFBU3M
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「決してあきらめないで」
ヨーさんは受賞スピーチで「自分がそうだったように、今夜、授賞式を見ている小さな男の子と女の子にとって、この受賞は希望と可能性の光です。夢は大きく、夢は叶います」と述べたという。
また彼女は「女性たち、誰にも自分の全盛期が過ぎたなどと言わせないように。決してあきらめないで」とエールを贈った。
ヨーさんはこの受賞を母親に捧げるとし、「世界中のすべての母親たち。彼女らは本当にスーパーヒーローです。彼女らがいなければ、今夜私たちの誰もここにいないでしょう」と語った。
“For all the little boys and girls who look like me watching tonight, this is a beacon of hope and possibilities.”
Michelle Yeoh becomes the first Asian woman to win the Oscar for Best Actress. #Oscars#Oscars95https://t.co/J1mqrghZrf pic.twitter.com/QmMABEXIPI
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香港映画界からハリウッドへ
ヨーさんは1984年、ミシェル・カーの名前で香港のCMでデビュー。その後、香港映画界で、人気アクション女優として人気を博したという。
結婚を機に一時引退していたが、その後離婚し、1992年に『ポリスストーリー3』で復帰。名前もミシェル・ヨーに改め、『007トゥモロー・ネバー・ダイ』でボンドガールを務める。
他にも『グリーンディスティニー』や『SAYURI』『宋家の三姉妹』『ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝』などにも出演し、ハリウッドでも活躍し続けた。
『Everything Everywhere All at Once』では、すでにゴールデングローブ賞、インディペンデント・スピリット賞、映画俳優組合賞においても主演女優賞を受賞していた。
夫役も最優秀助演男優賞
『Everything Everywhere All at Once』は、コインランドリーを経営する中国系アメリカ人の移民女性、エブリンが多元宇宙(マルチバース)に飲み込まれ、宇宙に迫る重大な危機に立ち向かうというストーリーだ。
エブリンの夫、ウェイモンド・ワンを演じた俳優のキー・ホイ・クァンさんも、アカデミー最優秀助演男優賞を受賞。感動的なスピーチを残している。
「私の旅は船から始まり、難民キャンプで1年を過ごし、そしてどういうわけか、ここハリウッドの大舞台にたどり着いたのです。このような物語は映画の中でしか起きないと言われています。自分の身に起こっていることが信じられません。これは…これがアメリカンドリームだ」(了)
“Mom — I just won an Oscar!”
Ke Huy Quan gives an emotional speech after winning Best Supporting Actor for his role in “Everything Everywhere All At Once.” #Oscars #Oscars95https://t.co/OizA2V1EIT pic.twitter.com/emnfTY7Cmi
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出典元:GMA:Michelle Yeoh makes history as 1st Asian woman to win Oscar for best actress(3/13)