道路上で仕事を求める看板を掲げたホームレス、ネットの力でオファーが殺到
アメリカに住むホームレスが、ハイウェイの中央分離帯のそばで、仕事を求める看板を掲げる姿が目撃された。
200社以上から仕事のオファー
そのホームレスの男性とは、カリフォルニア州のMountain Viewという街で暮らすDavid Casarezさん(26)。
元ウェブ開発者の彼は、7月27日にハイウェイのそばに立ち、ダンボールの看板を掲げ、仕事を求めていたという。
その看板には「ホームレス、成功に飢えています、履歴書を手にとってください」と書かれていたそうだ。
当時、Casarezさんはきれいなシャツを着て、ネクタイを締めていたが、その姿を通行人が撮影。ネットに投稿した結果、たちまち話題となり、7月28日の午後までに200社以上から仕事のオファーが届けられた。
その企業の中には、グーグルやビット・コイン.comといった大手企業も含まれていたとか。
1年以上も車で暮らすも採用されず
CasarezさんはTexas A&M大学で、管理情報システムの学位を取得。卒業後は、テキサス州のオースティンにあるGMで、ウェブ開発の仕事に携わっていたそうだ。
その後、スタートアップを立ち上げるという夢のために退社。401K(確定拠出型年金)で積み立てられたお金を引き出し、車でシリコンバレーに到着するも、今年の6月にはついにお金が底をついてしまう。
彼によれば、シリコンバレーに到着してから1年以上も車で暮らしてきたが、仕事を求めて応募しても、どの企業も採用してくれなかったという。
そのためフリーランスでウェブデザインやロゴのデザインの仕事もしていたが、1カ月前には不払いのために車が押収され、ついにCasarezさんは公園で眠ることに。
通りかかった女性がツイッターに投稿
しかし7月27日、彼は仕事を求める看板を掲げ、ハイウェイのそばに立つことを決心。すると車で通りかかった女性、Jasmine ScofieldさんがCasarezさんに対し、写真を撮ってネットに投稿してもいいかと尋ねてきたそうだ。
やがて了解を得たScofieldさんは、「今日、若いホームレスと出会いました。彼はお金を求める代わりに、履歴書を手にとってほしいと求めていました。どうかRTを。私たちはDavidを助け出すことができる!」と書いてツイッター投稿したという。
その結果、翌日の午後までにScofieldさんの投稿は3000人にリツイートされ、約7万もの「いいね」を獲得したとされている。
Today I saw this young homeless man asking for people to take a resume rather than asking for money. If anyone in the Silicon Valley could help him out, that would be amazing. Please RT so we can help David out! pic.twitter.com/ewoE3PKFx7
— FullMakeup Alchemist (@jaysc0) July 27, 2018
Casarezさんはまだ、どの企業に応募するか決めていないようだが、このチャンスを生かし、希望する仕事で頑張っていただきたい。(了)
出典元:NYPost:Homeless man hands out resumes, gets hundreds of job offers(7/28)
出典元:KRON-4:Bay Area unites to support homeless college grad handing out resumes in Mountain View(7/29)