ボイラー修理を依頼した91才女性、業者から意外過ぎる請求額が
数年前から老人や病人の家のボイラーを無料で修理し続けている一人の配管工に、今、称賛の声が集まっている。
SNSに投稿された請求書が話題に
英国ランカシャー州の町バーンリーに住むJames Andersonさん(52歳)は、自営のボイラー修理の仕事を辞め、「Depher」という非営利法人(Comunity interest company/CIC)を設立してから、お金のない人たちを数多く助けてきた。
最近ツイッターに投稿された1枚の請求書がきっかけで、彼の積み重ねてきた善行が知れ渡り、SNSや海外メディアで話題になっている。
ProudDevonianさんという人が投稿したその請求書は、Andersonさんが白血病を持つ91歳の女性の家のボイラーを修理した時のもので、請求金額がゼロだ。「料金をチャージしない」という但し書きもある。
投稿文と請求書を訳すと次のようになる。
ある女性のボイラーを修理したバーンリーのJamesj Andersonという配管工からの請求書。人間性へのわずかな希望を与えてくれた。
———————————–
ボイラーの圧力過多と水漏れ2ヵ所の出張修理 o.oo
女性は91歳
急性白血病
終末期看護中
この女性にはどのような場合にも料金をチャージしない。
我々は24時間いつでも彼女を助け、できる限り快適な状態にします。
Depher Comunity interest company
小計 o.oo
合計 o.oo
未払い残高(英ポンド) 0.00ポンド
91歳の女性の孫娘も、この請求書の画像をツイッターでシェアしている。投稿文にはこうある。
私の彼が、祖母のボイラー修理の請求書をシェアした。その内容は信じられないもの。バーンリーのJames Andersonさん、DEPHER チャリティは配管工のヒーローだ。
My nan has shared my grandma’s boiler repair invoice and the response has been incredible @itvnews @hollywills James Anderson from Burnley, DEPHER Charity #heroplumber pic.twitter.com/dsmRJVTxRx
— Amy-Leigh Cook (@amyleighcook) September 16, 2019
借金を抱えながら続ける仕事
AndersonさんがDepherという非営利会社を一人で始めたのは2017年のこと。それ以来、冬を前にしてボイラーの修理が必要になった人たちに、無料もしくは低料金で修理サービスを提供してきた。
それを始めたきっかけは「他の配管工が、お年寄りの客に不当に高額な請求をしているのを見たこと」だという。
一般の自営業者から非営利会社になってから、借金の総額が8,000ポンド(約100万円)になった。だが、今は何とかやりくりしてしのいでいるそう。海外メディアの取材に彼はこう答えている。
私と親しい人たちは皆こう言います、「なぜ借金までしてやる?」とね。
私にしてみれば、借金はただの借金なんです。誰かが安全に生活でき、幸せになれるなら、私はそのために喜んでお金を借ります。これは私の基本精神なんです。
この国の、この時代の、お年寄りや障害のある人には、寒さやボイラー修理のお金が無いことが理由で亡くなって欲しくありません。
DepherのFacebookページには、Andersonさんから金額ゼロの請求書を受け取って、喜んでいる人たちの写真が多く掲載されている。
Memories that will never be forgotten In my heart you all will forever remainAs i walk forward in my lifeI will look back, from time to time.And i will smile for a short while.❤❤❤❤❤
(了)
出典元:Metro:Plumber refuses to take payment from pensioner, 91, and gains hero status(9/17)
出典元:Mail Online:Plumber is praised for refusing to take payment from elderly and ill customers after £0 bill he sent leukemia patient, 91, is shared online(9/16)