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ヨーロッパ南部に沈んでいった幻の大陸、「Adria」の痕跡とは?

ヨーロッパ南部に沈んでいった幻の大陸、「Adria」の痕跡とは?

現在のヨーロッパ南部に沈んだとされる「失われた大陸」の、研究結果が発表された。

 

面積はグリーンランドほど

 

その「失われた大陸(広大な土地)」とは、「Greater Adria」。今から2億4000年前、超大陸「ゴンドワナ」が分裂した後に姿を現したという。

 

その面積はグリーンランドほどもあり、現在のアルプスからイランまでの広さがあったと考えられている。

 

しかしその後、土地は現在のヨーロッパにぶつかり、その大部分は下へと沈みこんだと見られているそうだ。

 

GONDWANA RESEARCH

大陸の一部とみられる岩石を収集

 

この調査を行ったのは、オランダのUtrecht大学のDouwe van Hinsbergen氏が率いる研究チーム。彼らは「Greater Adria」の一部と見られる岩石を10年かけて収集し、分析。

 

その結果、これらの岩石が発見された山脈は、約30の異なった国に分布していることが明らかとなった。Hinsbergen氏は次のように語っている。

 

「全ての国は彼ら自身で地質調査を行い、彼らの土地や地図を持ち、それぞれのストーリーを持っています。私たちはそれを1つにまとめ、1つの大きな絵にしたのです」

 

軽い岩石が沈み込まずに残る

 

そもそも地球はそれぞれが連動して動く、大きなプレート(構造)に覆われており、「Greater Adri」もアフリカ・プレートに属していたという。(ただし海で隔てられていたため、アフリカ大陸の一部ではない)

 

アフリカ・プレートは、現在の南ヨーロッパがあるユーラシア・プレートの下にゆっくりと沈んでいき、約1億年か1億2000万年前に、「Greater Adri」もヨーロッパに衝突。その下に潜り込んでいったそうだ。

 

しかし「Greater Adri」の中の一部の岩石は軽いため、地球のマントルの中に沈まず、削り取られていったと考えられている。(ちょうどテーブルの下に腕を潜らせると、テーブルの端でシャツがくしゃくしゃになるように)

 

そしてこのしわくちゃになったものが、アルプスのような山の連なりを形成し、また「Greater Adri」の岩がその場所に閉じ込められたという。

 

なんとも壮大な話だが、これまでもさまざまな大陸が生まれては、消滅していったに違いない。(了)

 

出典元:Live Science:There’s a Lost Continent Hiding Beneath Europe(9/11)

出典元:Science:Geologists uncover history of lost continent buried beneath Europe(9/6)

出典元:METRO:A lost continent has just been discovered in Europe(9/16)

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