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裁判官にチャンスを与えられた麻薬ディーラー、16年後に弁護士となる

裁判官にチャンスを与えられた麻薬ディーラー、16年後に弁護士となる
Facebook/Perkins Law Group

裁判で懲役20年になるはずだった麻薬ディーラーが、裁判官の温情で執行猶予に。そして16年後、彼は司法試験に合格し、同じ裁判官の前で弁護士の宣誓を行った。こんな実話が、「The Washington Post」や「Fox News」など、アメリカの複数メディアで報じられている。

 

裁判官の情

 

アメリカ・ミシガン州のEdward Martellさん(上の写真)は、2005年、保釈中の身でありながら固形コカイン(クラック・コカイン)の製造・密売を行っていた。だが警察の囮捜査に引っかかり、逮捕。裁判になる。

 

保釈中に犯した罪は重い。しかも、単なる麻薬所持ではなく、製造・密売だ。Martellさんは罪を全て認め、そのまま行けば懲役20年となるところだった。当時Martellさんは27才。出所する時は47才になっている。普通なら人生の基盤となるキャリアを作る時期を、まるまる刑務所で過ごすことになる。

 

裁判官はこんなMartellさんにチャンスを与えた。刑に3年の執行猶予をつけたのだ。猶予期間中に何も悪いことをしなければ、刑は執行されない。ただ、その際、裁判官はひとつ注文をつけた。メディアの取材を受けたMartellさんはこう話す。

 

「他のどんな裁判官でも、私のことを、即、刑務所送りにしていたでしょう。けれどその裁判官はこう言いました。『君は世の中に出て、ドラッグを売り続ける代わりに、フォーチュン500にランキングされるような一流会社のCEOになれるかな?それを試しに見てみたい』とね。そして私は、人から挑戦を受けるのが好きなのです」

 

弁護士資格試験に合格

 

Martellさんは、企業のCEOにはならなかった。だが、裁判官の挑戦を受けてから勉強して大学に入り、その後法科大学院(ロースクール)を卒業。弁護士資格試験に合格し、5月中旬、ミシガン州弁護士会の一員として、ウェイン郡巡回裁判所(circuit court)のBruce Morrow裁判官の前で宣誓を行なった。Morrow裁判官は、彼に執行猶予を与えたその人だ。

 

Martellさんは現在、デトロイト市で刑事事件を専門に扱う法律事務所「Perkins Law Group」で働いている。Morrow裁判官は、16年前の自分の判断についてこう言っている。

 

「誰にも愛情は必要です。言い古されたことですが、愛情を必要としている被告人がいることは確かです。私は彼にこう言ったんです、『君は私の息子だったかもしれないんだ。君がどこまで行けるか、見てみようじゃないか』と。そして、今、彼はスタートしたばかりなんです」(了)

 

出典元:ABA Journal:Years after challenging drug dealer to change, judge swears him in as a lawyer(5/27)

出典元:sunny skyz:A Judge Gave A Drug Dealer A Second Chance. 16 Years Later, He Swore Him In As A Lawyer(5/27)

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