ギネス記録となった一皿約2万円のフライドポテト、やはり材料が違う
アメリカ・ニューヨークにある「Serendipity3」というレストランに、最近、新メニューが登場した。正式名はフランス語で「Crème de la Crème Pomme Frites」、一皿200ドル(約2万2000円)もするこの一品は、ギネス世界記録に認定された世界で最も値段の高い、フライドポテトだ。
普通のフライドポテトとどこが違う?
それにしても、フライドポテトといえば、基本的に、ジャガイモを揚げたもの。どこをどうすれば2万円超の値段になるのか、疑問に思う人は多いだろう。ギネス世界記録のサイトに、世界一となった一品の作り方が掲載されているので、ご紹介しよう。ポテトそのものより、味付けやソースにお金がかかっているようだ。
まず、使うジャガイモは「Chipperbeckポテト」というアメリカの高級ブランドのもの。とは言っても、そんなには高くないはず。ジャガイモはあらかじめ、最高級のシャンパン「ドン・ペリニヨン」と、フランス・シャンパーニュ=アルデンヌ産のワインヴィネガーを混ぜたものに浸けられ、短時間加熱(ブランチング)される。
次にそのジャガイモを、平飼いで育てられたフランス産ガチョウのラードで3度揚げする。
フライドポテトに添えられるディップソースは、たっぷりのトリュフバターと、小麦粉、オーガニックの生クリーム(牧草で育った乳牛から取れたミルクが原料)、トリュフ入りラクレット(グリュイエール)チーズで作られる。出来上がったソースは、フォンデュのチーズのように濃厚だそう。(下の写真)
バカラのガラス皿にポテトが盛り付けられ、その上に薄切りトリュフが載せられる。さらにイタリア産のトリュフ入りペコリーノチーズ(羊の乳のチーズ)と、食用の金粉が振りかけられる。
注文があってのギネス認定
ギネス記録を狙って料理の値段を高く設定するだけなら簡単だ。しかし、ギネスの規則では、実際に注文する人がいて初めて認定されることになっている。このレストラン「Serendipity3」の場合、最初の注文客が現れた時点でギネス記録となったそう。
(了)
出典元:Guinness World Records:Serendipity3 creates the world’s most expensive French fries(7/13)
出典元:UPI:New York restaurant’s $200 fries certified as the world’s most expensive(7/13)