Switch news

知っておきたい世界のニュース

新型コロナの医療現場でマスクつけっぱなしの耳の痛み、少年のアイディアが見事に解決

新型コロナの医療現場でマスクつけっぱなしの耳の痛み、少年のアイディアが見事に解決
Facebook/Heather Roney

世界各地の医療機関が新型コロナウイルスと戦っている今、医療従事者たちは長時間のマスク着用を強いられている。そうなると、普段なら何でもないマスクの耳掛けひもが耳に食い込み、執拗な痛みに悩まされる。

 

カナダの12才の少年が、この悩みを見事に解決した。

 

3Dプリンターで作った「イヤー・ガード」

 

カナダ・ブリティッシュコロンビア州メイプルリッジに住むQuinn Callander君(12才)は最近、Facebookのある投稿を見た。それは、地元の病院で働く看護師が、マスク着用による耳の痛みを訴えたものだった。

 

Quinn君は、自宅にあった3Dプリンターを使って痛みの問題を解決できないかと考え、オリジナルの「イヤー・ガード(ear guard)」を設計した。それは、細い板の両端にフックが付いたもので、後頭部に置いてマスクの紐をそのフックにかけて使うようになっている。

 

Heather Roneyさんの投稿 2020年4月3日金曜日

Thingivers

世界の病院からリクエストが

 

この「イヤー・ガード」は、地元の病院だけでなく、世界各地の病院で働く人たちを助けている。Quinn君はすでに数百の「イヤー・ガード」を作り、寄付しているそうだ。母親のHeather Roneyさんはこう話す。

 

「Facebookの投稿で話題になったせいで、アメリカ、イギリスをはじめシンガポールに至るまで、世界からリクエストが殺到しています。私たちはできるだけ沢山作って郵送しています。地元の病院の人は、うちに直接取りに来ます」

 

感謝の言葉も多く届けられているという。

 

「このイヤー・ガードはとてもシンプルですが、とても効果的です。何千人もの人から、『12時間のシフトを耳の痛みに耐えながら続けるのと、痛みなしに働くのとでは、天と地ほどの差がある』という言葉が届いています」

 

海外メディアによれば、3Dプリンターを持っているカナダ、アメリカ、イギリスの人たちが、Quinn君に触発されて、自作した「イヤー・ガード」を病院に寄付し始めているそうだ。

 

「イヤー・ガード」を3Dプリントするためのデータは、3Dデータ共有サイト「Thingiverse」で無料公開されている。(了)

 

出典元:boredpanda:Hospital Asks For People’s Help With Pain From Wearing A Face Mask All Day, This Boy Scout Delivers(4/7)

出典元:The Globe And Mail:B.C. Boy Scout printing ‘ear gears’ for surgical masks during COVID-19 pandemic(4/9)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top