インドでエンジンが外された電車が13キロも暴走、幸い死傷者はなし
インドでエンジンが外された状態の電車が、13キロも走行するという恐ろしい事故が発生した。
エンジンが外された状態で13キロも走行
事故を起こしたのは、「East Coast Railway(ECoR)」が運営し、インド西部の都市アフマダーバードと東部のプリを結ぶ急行列車だ。
同列車は4月7日夜から翌朝にかけ、インド東部の都市バランガーに位置するティトラガル駅から、カラハンディのケシンガ駅まで、約13キロの距離を走行したという。
Ahmedabad-Puri Express moves 10 kilometre without engine. it was supposed to be human error. They forgot to engage the skid brakes while changing engines. Imagine Modi ji ke bullet train jab ayenge to kya hoga!! pic.twitter.com/hUlChE4I9o
— Nirjhari Sinha (@NirjhariSinha) April 8, 2018
Close shave for #passengers as Ahmedabad-Puri Express moves without #engine in #Odisha pic.twitter.com/cwAYucxMYJ
— nasim akhtar 🇮🇳 (@nasimoverseas) April 8, 2018
しかしこの直前に列車からはエンジンが外されており、エンジンなしで13キロにわたる距離を走行するという事態に至った。
この際に乗客らに死傷者は出ていない。
一方事故車両に乗り合わせた乗客のMukesh Sharmaさんは、「重大な事故は回避されたが、乗客にとっては命にかかわる可能性もあった。これは鉄道職員の怠慢によって起きたことだ」と怒りを露わにしている。
Ahmedabad-Puri express rolls down without engine for 13 km; 7 suspended https://t.co/0JElhzev0X pic.twitter.com/MDXwgB42Cl
— Times of India (@timesofindia) April 8, 2018
適切に設置されなかったブレーキ
しかしなぜこのような事態に至ったのか。
ECoR関係者によると、事故が発生したティトラガル駅では、エンジンが外された後に列車を停止させるため、職員が石を置いていたという。
一方、ECoRの規則では列車が動くのを防ぐため、エンジンが外された際には車輪にブレーキをかけなければならないとされていたが、事故車両においてはそれが適切に行われていなかったとみられている。
ECoRのスポークスマンは「エンジンが外された際には車輪にブレーキを設置することで、車両の安全が確保されなければならない。今回の事故においては、ブレーキが適切にかけられていなかったとみられる」としている。
この事故により、ECoRは運転手一人と運転助手一人、貨物の運搬に関わる部署で、客車の維持管理を行う職員3人を含む、5人の鉄道職員を停職処分としている。
またこの事故の発生により、ECoRは一か月間にわたり鉄道の安全性を確保するためのオペレーションを行うとしている。
インドの鉄道といえば超満員の姿が思い浮かぶが、そんな列車で重大事故が起きたら大変だ。このようなことが二度と起きないよう、細心の注意を払ってもらいたい。(了)
出典:Times of India:Ahmedabad-Puri express rolls down without engine for 13 km; 7 suspended(4/8)
出典:The Logical Indian:7 Suspended After Ahmedabad-Puri Express Full Of Passengers Rolls Down 13 KM Without Engine(4/9)