シャルルドゴール空港のオフィスから6500万円を盗んだホームレス、ついに御用となる
昨年12月にパリ=シャルル・ド・ゴール空港で、鍵のかかっていなかった金庫から50万ユーロ(約6500万円)を盗んだホームレスの男が、ついに逮捕された。
6500万円を盗んだのはホームレス
事件が起きたのは昨年末。
その日の17時半頃、現金が保管されていた部屋の警報装置が作動したためフランス国境警察が現場に急行したところ、部屋から現金が盗みだされていることが発覚した。
警察がその後防犯カメラの映像を確認したところ、そこに映っていたのはごみ箱をあさるホームレスの男の姿だった。
さらに事件が起きた当日、部屋のドアはなぜか開いたままになっており、防犯カメラにはそれに気づいた男が部屋の中へと侵入する様子が映し出されていた。
それから数秒後に現金が入った袋を2つ抱えて部屋から出てきた男は、そのまま姿をくらましていた。
男が盗んだ現金の額については当初様々な情報が飛び交っていたが、後に50万ユーロ近く、日本円にして約6500万円もの額が盗み出されていることがわかったという。
身分確認の場に偶然居合わせた男
事件後、警察は男の生活圏とみられる空港近辺のホームレスが集まる場所などを重点的に捜索。
しかし現場に男が落としていった荷物の中にも男の身元を特定するものは何ら残されておらず、捜査は難航していた。
ところが先週、事態は急展開を迎える。
パリ北東部に位置するセーヌ=サン=ドニ県で警察が身分確認を行っていたところ、その場に男が偶然居合わせ、逮捕されることとなったという。男は空港から現金を盗んだことを認めている。
大金の行方は…?
一方、気になるのは男が盗んだ大金の行方だ。
逮捕された男が警察に伝えたところによると、男は盗んだ現金を友人らに配ったり自らで使用したりした後、残りは取っておいていたという。
しかしその後男は誘拐され暴行を受け、その際に残っていた現金も盗まれてしまったという。
警察は男から奪われた現金の行方については追跡が不可能としており、「連番の現金について、唯一番号がリストに挙げられているものはフランス銀行からのものだ」と肩を落とす。
空港から現金を盗んだ犯人が逮捕されたことは朗報であるが、男から奪われた現金の行方は今も不明な今回の事件。なんともすっきりしない結末である。(了)
出典元:The Local:Homeless man who stole €500k from Paris airport finally snared(2/23)
出典元:The Connexion:Homeless man who stole €500k found…but without cash(2/23)
出典元:The Local:Paris: ‘Lucky’ homeless man pilfers €300,000 from Charles-de-Gaulle airport(12/13)