ポルトガルの動物園でキリンが落下し死亡、原因は見学者の規則違反だった
ポルトガルの動物園で飼育されていたキリンが、心無い見学者の規則違反によって死亡するという事件が起きた。
禁止されていたエサを与える行為
そのキリンとは11歳になるメスの「アンゴラ・キリン」で、ポルトガルにあるリスボン動物園で飼育されてきたという。
しかも昨年11月には赤ん坊も出産。その様子はYouTubeでも中継されるなど、皆から愛されていた存在だったようだ。
しかし5月26日の午後、見学者がエサを与えようとしたため、キリンはエリアを隔てる溝に落下。そのまま死亡してしまう。
動物園のスポークスマンによれば、そもそも園内ではキリンにエサを与えることは禁止されてきたという。
またその見学者は、禁止行為が書かれた看板のそばで、キリンにエサを与えようとしていたそうだ。
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— Nico Ientile (@IentileNico) March 31, 2018
心配されているキリンの赤ちゃん
「アンゴラ・キリン(ナミビア・キリン)」は、キリンの亜種とされ、アフリカのナミビア北部やザンビア南西部、ボツワナ、ジンバブエ西部に生息しているという。
野生の「アンゴラ・キリン」は1万3000頭いると見られ、世界中の動物園では約20頭が飼育されているとか。
ヨーロッパではリスボン動物園を除き、オランダとドイツにある2つの動物園でしか見ることができないそうだ。
今回、メスのキリンが死んだことで心配されているのは、赤ちゃんキリンのこと。残された赤ちゃんはすでに母乳ではなく、1人で食べられるまでに成長しているという。
しかしまだ母親に多くを依存しているため、今後は他のキリンのサポートが必要だと考えられている。(了)
※下の動画は今回死んだキリンが、昨年の11月16日に出産する様子。
出典元:MailOnline:Giraffe dies at Lisbon Zoo after falling into a safety ditch while trying to reach a visitor who wanted to feed it(5/29)
出典元:METRO:Giraffe dies at zoo after visitor tried to give it some food(5/29)