マグニチュード8.1のメキシコ大地震、激しく揺れる建物内部の動画が恐ろしい
現地時間9月7日にメキシコで大地震が発生し、その当時の様子や被害の状況が明らかにされた。
店内が激しく揺れ、天井から多くの落下物
今回の地震が発生したのは7日の11時49分。震源地は南部にあるチアパス州のPijijiapanという街から南西へ76マイル(122km)離れた太平洋の沖合とされている。
震源の深さは43マイル(69km)、規模はマグニチュード8.1とされ、これは32年間に起きた地震の中でも最大規模だという。
激しい揺れが45秒ほど続いたとされるが、ネットでも地震直後の映像が公開されている。
下の動画はTuxtlaという町にあるショッピングモール「Plaza las Américas」の内部の様子。建物が揺れ、あたりに大きな音が響き渡り、天井からさまざまなものが落下していく様子が映っている。
Así se vivió el terremoto dentro de Plaza las Américas en #Tuxtla pic.twitter.com/g9ESSBfgVV
— Alerta Chiapas ⚡ (@AlertaChiapas) September 8, 2017
またこちらの映像は揺れが収まった後の様子。棚が倒れるなどの被害は出ていないようだが、床にはさまざまな落下物が散乱している。
Imágenes de Plaza las Américas, negocios dañados #Tuxtla pic.twitter.com/xZ3qp98RN9
— Alerta Chiapas ⚡ (@AlertaChiapas) September 8, 2017
停電により暗い中に取り残される住民も
また他にも大きなビルが傾いている姿や倒壊した様子、多くの人々が路上に避難する写真も捉えられている。
https://twitter.com/mexicogrilla/status/906035319236993024
住民たちの多くは深夜ということもあり、パジャマ姿で建物の外へ避難を余儀なくされ、その後は路上に集まり揺れが収まるまで待っていたという。
また電線網も破壊されたらしく、多くの家屋が停電となり、住民の中には暗い部屋に取り残された人もいたとか。
さらに沖合で地震が起きたこともあり、津波が襲ってくることが懸念されていたが、実際に最大で1m75cmの津波が観測されたそうだ。
チアパス州では州知事が軍などに出動を要請。1000人規模で建物に閉じ込められた人の救助活動や、がれきの撤去を続けているという。
また南部オアハカ州フチタンでは市庁舎やホテル、バーなどが集まる繁華街の一部が壊滅状態となったそうだ。フチタンのサンチェス市長は「まるで爆撃を受けたようだ。状況は危機的。歴史上、最もひどい瞬間だ」と訴えたとされている。
メキシコではこれまでに少なくとも61人が死亡、震源に近いグアテマラでも被害が確認されているという。(了)
出典元:METRO:People flee arcade as debris comes crashing down during Mexico city earthquake(9/8)