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ついに「フォートナイト」で裁判、子供がゲーム中毒になったと親が集団訴訟を起こす

ついに「フォートナイト」で裁判、子供がゲーム中毒になったと親が集団訴訟を起こす
flickr_Whelsko

カナダで、ゲーム中毒になった子供の親が集団訴訟を起こし、判事が裁判を承認した。

 

睡眠を削り、食事も摂らず

 

原告となった親たちによれば、子供たちが「フォートナイト」というゲームに夢中になったため、睡眠を削り、食事も摂らず、シャワーまで見送る状況になったという。

 

また裁判所に提出した資料の中で親たちは、世界保健機関が2018年にビデオゲーム中毒を認めたことを指摘。

 

これにより原告は、「フォートナイト」のゲーム・メーカーである「エピック・ゲームズ」と、そのカナダの子会社を相手に訴えを起こした。

 

そして今回、カナダの裁判官は、この集団訴訟を承認したそうだ。

 

ゲーム会社側は反論

 

訴えられた「エピック・ゲームズ」側は声明の中で、「そのゲームは、親に子供のデジタル体験を監督する力を与える、ペアレンタルコントロールを備えている」と主張。

 

つまり「(このゲームでは)親は毎週、子供のプレイ時間を追跡するプレイタイムレポートを受け取ることができ、購入の前に親の許可を必要とする」と説明している。

 

その上で「エピック・ゲームズ」側は「我々は法廷で争うつもりです。証拠によって、この訴訟にはメリットがないことが示されると考えています」と述べたという。

 

「高い中毒性」を持つよう意図的に開発?

 

人気のオンラインゲーム「フォートナイト」は、世界で3億5000万人以上のプレイヤーを獲得しているという。

 

またゲームは無料で遊べるが、プレイヤーは「V Bucks」と呼ばれるゲーム内マネーを有料で使用するため、ゲーム会社は全世界で90億ドル(約1兆2000億円)以上の利益を上げていると言われている。

 

今回訴えた親の子供の1人は、2年足らずの間に7700時間以上もこのゲームをプレイしたとされ、原告側はこのゲームが「高い中毒性」を持つように意図的に開発されたと訴えているそうだ。

 

ケベック州高等裁判所のシルヴァン・リュシエ判事は、今回の訴えを「軽々しく扱うべき」ではないと判断。

 

ビデオゲーム中毒に対する現在の理解を、当初は認識されなかったタバコ中毒の害とも比較し、集団訴訟を起こすことを認めたという。

 

また判事は、ケベック州在住で2017年9月1日以降に「フォートナイト」のバトルロイヤル版をプレイして中毒症状を経験したプレイヤーは、この集団訴訟に加わることができると裁定を下した。(了)

 

出典元:BBC:Children stopped sleeping and eating to play Fortnite – lawsuit(12/9)

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