無抵抗で座っていた黒人男性に、警察官が背後からテーザー銃を発砲し問題に
アメリカで無抵抗な黒人男性が、警察官からテーザー銃(肌に刺すスタンガン)で撃たれる場面が撮影され、問題となっている。
警察官が背後からテーザー銃を発砲
その事件が起きたのは6月28日(現地時間)、場所はペンシルベニア州、ランカスター市の路上とされている。
問題の映像はその場にいた目撃者が撮影したものだが、そこには27歳の黒人男性、Sean Williamsさんと警察官が映っていた。
テーザー銃を構えた警察官は、Williamsさんに手や足を広げるよう指示。Williamsさんも大人しく言うとおりに従い、道路の縁石に腰掛け、両手を膝の上に置いていた。
しかし背後にいた警察官は突然、テーザー銃を発砲。Williamsさんは強烈な電流を浴びて、その場に倒れ、苦痛で顔を歪めた。
動画にはそばにいた人々が、警察官に抗議する声も録音されている。
This police officer in Lancaster, Pennsylvania should be fired immediately. After he is fired, the District Attorney should immediately press charges for criminal assault.
What he did here is completely illegal.
This man was compliant, calm, unarmed, and non-violent. pic.twitter.com/kJCjzAoBiE
— Shaun King (@ShaunKing) June 28, 2018
11万回以上も再生、3600人がシェア
この映像はもともとフェイスブックに投稿されたのだが、その後たちまち拡散。11万5000回以上も再生され、3600人にシェアされたという。
映像を見た多くの人がこの対応を批判したが、警察はWilliamsさんがバットを持って、近所の住民を脅しているという通報を受けたと述べている。しかし彼がバットを持っている姿を目撃した人はおらず、付近からも発見されていない。
さらに警察は、Williamsさんが最初に到着した警察官の指示に従わなかったと指摘。そのため2番目に到着した警察官が彼にテーザー銃を使用したと声明で語った。
しかしDanene Sorace市長も、この問題について声明を発表。「他の人々と同じように、私もビデオを見た時には、動揺しました。これは私にとっては大きな懸念となっています」と述べている。
Williamsさんはテーザー銃で撃たれた後、医療関係者によって診察され、規制薬物を所持していたことや公共の場で飲酒していた容疑によって、逮捕されたという。
だが現在は5000ドル(約55万円)の保釈金(無担保)を支払い、解放されているそうだ。(了)
出典元:INDEPENDENT:Unarmed black man tased by police in the back while sitting on a curb(6/29)
出典元:CBS:Lancaster Police Investigating Officer Using Stun Gun On Man Sitting On Curb(6/29)