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「バラバラになって落ちていった」北朝鮮のミサイルを旅客機の乗務員が目撃していた

「バラバラになって落ちていった」北朝鮮のミサイルを旅客機の乗務員が目撃していた
Flickr_Kentaro IEMOTO

先日、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行なったが、その際付近を飛行していた旅客機のクルーがその姿を直接目撃したとして、注目されている。

 

「爆発し、バラバラに落ちていった」

 

英メディアのBBCによれば、ミサイルを目撃したのはキャセイパシフィック航空の乗務員だという。

 

彼らは北朝鮮が弾道ミサイルの実験を行った11月29日、サンフランシスコから香港へ向かう途中で、発射時刻前後に日本海上空を飛行していたという。

 

しかも航空会社に確認して問い合わせたところ、目撃した乗務員はちょうどミサイルが大気圏へ再突入した時のようだったと認めているそうだ。

 

またキャセイパシフィック航空のゼネラル・マネージャー、Mark Hoey氏も当日、スタッフに対し「本日、CX893クルーからの報告:注意してください。私たちは現在地近くで、北朝鮮のミサイルが爆発し、バラバラになって落ちていくのを目撃しました」というメッセージを伝えていたとか。

 

大気圏再突入技術の確立はまだ?

 

この「爆発」や「バラバラになって落ちた」という点が重要なのだが、米メディアのCNNテレビでもこの点に注目。

 

アメリカ政府の当局者の話として、弾頭が大気圏に再突入した際、複数に分解した可能性が高いと伝えている。

 

もっとも北朝鮮はこのミサイルが、高度4500kmに到達したと発表し、その後「アメリカ本土全域を攻撃できる新型のICBM=大陸間弾道ミサイル、『火星15型』の発射実験を行い、成功した」と報じている。

 

しかしCNNテレビでは当局者の意見として、まだ北朝鮮がミサイルの大気圏への再突入技術を獲得しておらず、ミサイル誘導技術にも課題を抱えている可能性があると伝えた。

 

もっとも別の専門家によれば、北朝鮮が今後もこの問題点を修正し、再びミサイルの発射実験を行う可能性があるという。

 

これから北朝鮮がどのような動きを見せるのか、またアメリカはこれにどう反応するのか、今後も注視していきたい。(了)

 

 

出典元:BBC:North Korea missile ‘seen by Cathay Pacific airline crew’(12/4)

出典元:CNN:北朝鮮ミサイル、大気圏突入時に崩壊か 米当局が分析(12/3)

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