地滑りの発生から60時間後、奇跡的に3歳の少女を救出【フィリピン】
先日、フィリピン南部で地滑りが発生したのだが、約60時間後に子供が救出された。
激しい雨により土砂が崩壊
その地滑りが起きたのは2月6日、場所はフィリピンのミンダナオ島南部にあるマサラ村とされている。
この村では金を採掘していたが、その日激しい雨により土砂が崩壊。家屋が破壊され、金鉱山の作業員を迎えに来ていたバス3台と、ジプニーが土砂に巻き込まれたという。
この災害では2月9日時点で、27人が死亡。しかしまだ行方不明者も多く、救助隊員が手やシャベルを使って生存者を探していたという。(最新の情報では、死者は54人、行方不明者は63人となっている)
その時、土砂の中から3歳の少女を発見。災害発生から約60時間もたっていたが、無事に救出し、病院へ運んだそうだ。
地滑りが頻繁に発生する危険
フィリピン赤十字社はフェイスブックに、緊急用毛布に包まれ、酸素タンクに繋がれた少女を、マワブ市の病院に運ぶ職員の写真を投稿した。
ダバオ・デ・オロ州の災害担当職員、エドワード・マカピリ氏は、少女の救出を「奇跡だ」とし、「それは救助隊員らに希望を与えます。通常、子供の回復力は大人よりも弱いですが、それでも子供は生き残りました」と語っている。
ただフィリピンでは、山がちな地形や豪雨、鉱山、焼畑農業、違法伐採による広範な森林破壊により、地滑りが頻繁に発生する危険があるという。
またミンダナオ島の一部ではここ数週間、雨が激しさを増し、数十件の地滑りや洪水が発生。数万人が緊急避難所に避難しているそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Philippines rescuers find girl alive 60 hours after landslide(2/10)