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飛行機への恐怖を克服するため…娘が作った人形を43年間持ち続けた父親が話題に

飛行機への恐怖を克服するため…娘が作った人形を43年間持ち続けた父親が話題に
Reddit

長い間、飛行機に乗るたびに、娘に作ってもらった人形を持ち続けていた父親のエピソードが、注目を集めている。

 

43年間も人形を持ち続けた父親

 

その父親とは、アメリカのコネチカット州に住むJames Grashowさん。

 

彼の娘、Zoeさんは5歳の時、父親のために小さな人形(ぬいぐるみ)を作って上げたという。

 

その理由は、父親が飛行機に乗ることを怖がらないようにするため。

 

以来、Jamesさんは43年間、飛行機に乗るたびにお守りのようにして、この人形を持ち続けてきたそうだ。

 

Jamesさんは取材に対し「私はマジックを信じます。愛によって作られたマジックほど、パワフルなものはありません」と述べている。

 

My Dad is afraid to fly, so when I was 5 yrs old I made him a doll to hold on the plane. Mom just sent me this picture. He is packed to come visit me. The doll is 43 years old! from aww

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いつも人形を握っていた

 

このエピソードが注目を集めたのは、ZoeさんがRedditに人形の写真を投稿したこと。

 

彼女は投稿の中で「今、ママがこの写真を送ってきたの。パパが私たちのところへ来るのに、荷物をまとめている。この人形は43歳にもなるのよ!」と語っている。

 

また彼女はBBCの取材に対しても、次のように語っている。

 

「私の父はいつも空を飛ぶのを怖がっていました。彼は飛ぶことの恐怖から、多くの機会を断ってきたのです」

 

しかしJamesさんは43年前、仕事でバレエの準備のため、キューバへ向かうことに。しかしそこへ行くには、アメリカからカナダのトロントを経由して、飛行機で向かわねばならない。

 

その時、5歳になるZoeさんが父親のために人形を作り、持たせたのだという。

 

「私は覚えています。人形を失くした時、すごいパニックに陥ったことを。私たちが見つけるまで、皆震え上がっていました。父親は飛行機に乗る時、いつも人形をしっかり握っていました」とZoeさんは語っている。

 

彼女の投稿は約10万人の心をとらえ、多くのコメントがよせられている。

 

「私も娘がクレヨンで好きな番号、33を書いてくれた紙切れを持っていたよ。23年たった今でも、ずっと財布の中に入っている」

「僕もパパに粘土でできた変なマグカップを作ったよ。それはまだパパのオフィスにあるよ」

「この写真は、私を泣かせるわ。父は20年前に亡くなったけど、今でもパパのものは持っている」

「とってもスウィートな話だ」

「あなたの話は、今夜を素敵にしてくれた。ありがとう」

 

困難に直面した時に救ってくれた人形。Jamesさんは娘のことを思い、人形を握りしめ、恐怖を克服してきたのだろう。(了)

 

 

出典元:BBC:Dad’s comfort doll ‘helping him fly for 43 years’(1/27)

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