ISISが欧州サッカー大会にテロ予告、各地で警備が強化
サッカーのヨーロッパ(UEFA)・チャンピオンズ・リーグの試合に対し、ISIS(イスラム国)がテロ行為を行うと予告したことを受け、各国で警備の強化が図られた。
ISISが「全員殺せ」と投稿
ISISは先日、「全員殺せ」というメッセージと共に、今週試合が行われる4つのサッカー・スタジアムの写真をネット上に投稿したという。
4月9日には、ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの準々決勝の4試合が、イギリスのロンドンと、スペインのマドリードで行われた。
また4月10日にも、フランスのパリとマドリードで、2つの注目の試合が開催されるそうだ。
このため各国が、スタジアムなどでの警戒態勢を強化すると発表した。
各国が警備を強化したと発表
フランスのジェラルド・ダルマナン内務大臣はパリで記者団に対し、「どの場所が特に標的にされるか、またどのような状況で狙われるかは分からない」とコメント。同時に「警察が治安対策を大幅に強化していると確信している」と述べた。
スペインでは、内務省がテロ警戒レベルを引き上げたと発表。マドリードの試合での警備措置を強化し、警察官を追加配置したと発表している。
ロンドン警視庁は、ロンドンのエミレーツ・スタジアムで行われる「アーセナル(イギリス)」対「バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)」戦に向けて、「強力な」警備計画を立てると述べた。
4月9日には、マドリードで「レアル・マドリード」とイングランド王者の「マンチェスター・シティ」が対戦。10日には「アトレティコ・マドリード(スペイン)」と「ボルシア・ドルトムント(ドイツ)」、「パリ・サンジェルマン」と「バルセロナ」が対戦する。(了)
出典元:The New York Times:Security Increased for Champions League Games After ISIS Threats(4/9)