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文字通り「沼にはまった」女性、行方不明から1週間後に奇跡的に救出される

文字通り「沼にはまった」女性、行方不明から1週間後に奇跡的に救出される
Flickr_Jennifer Macaulay

“沼にはまる”という表現がある。自ら沼にはまりに行く人、誘い込まれてはまる人…。そんな人は多いものだが、物理的な沼にはまったことのある人は少ないはずだ。

 

そんな珍しい経験をし、行方不明から1週間後に奇跡的に救助された31歳の女性がいる。

 

水辺で消息を絶っていた

 

6月26日、家族によって行方不明だと報告されたのが、米マサチューセッツ州ストートン在住のエマ・テテウスキーさんだ。自宅近くで目撃されたのを最後に、行方が分からなくなっていた。

 

その後の足取りで、ストートンのパインウッド池とマサチューセッツ州シャロン近郊のマサポーグ湖を訪れていたことが分かっている。

 

6月28日までに、マサチューセッツ州警察などが警察犬を使って捜索をしたが、残念ながら消息は分からないままだった。29日には水辺の近くに住んでいる人々に向けて、カヌーやポーチの下などを確認するように呼び掛けられていた。

 

ハイカーが発見

 

事態が動いたのは、エマさんが行方不明になってから1週間後の7月3日のこと。ボーダーランド州立公園を訪れていたハイカーが、沼から助けを求める女性の声を聞きつけたのだ。

 

残念ながらハイカーは女性がいる場所に近づくことはできず、警察に通報。警察がエマさんを確認し、全地形対応車(ATV)を出動してようやく保護することができた。

 

エマさんは少なくとも、その場所に3日間ははまっていたものとみられている。保護当時、意識ははっきりしており、命に別状はなかったものの治療のために病院に運ばれた。

 

エマさんが発見された場所

 

エマさんが発見されたボーダーランド州立公園は、初心者向けから難関なものなどを含めて、ハイキングコースが充実した自然豊かな公園だ。敷地内には6つの湖があり、釣りも楽しめるという。

 

エマさんが発見されたのは、あまり人が訪れないエリアだった。ハイカーに声は届いたものの、姿は見えなかったという。警察はエマさんの元にたどり着くまでに、水辺を約1.5キロ歩き、藪や沼をかき分ける必要があったそうだ。

 

その公園は、エマさんが暮らすストートンから南に16キロほど離れた場所にあったが、エマさんは車や携帯電話を持っていない状態だった。

 

エマさんは精神疾患を抱えている状態だったとのこと。そのため、治療には時間がかかるが、家族は家に戻ってくるのを待ち望んでいるという。(了)

 

参考:New York Times「Missing Massachusetts Woman Is Found Stuck in Mud in a State Park」(7/4)

参考:NBC10 BOSTON「‘Miraculous’: Parents react after missing Stoughton woman rescued from state park」(7/4)

参考:JGPR「*UPDATE* Easton, Stoughton Police Departments and Easton Fire Department Pleased to Announce That Missing Woman Has Been Found」(7/3)

参考:Mass.gov「Borderland State Park

アイキャッチ画像出典元:Jennifer Macaulay/Flickr

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