高齢男性がグリズリーを射殺、襲われて負傷【アメリカ】
アメリカで、男性がグリズリー(ハイイログマ)に襲われ、その後銃を手に取り、射殺したという。
果実を摘んでいた時に襲われる
その出来事が起きたのは7月18日、場所はモンタナ州北西部の都市、コロンビアフォールズから北に約3.2km離れた、フラットヘッド国有林とされている。
当時、72歳の男性が1人で、ハックルベリーと呼ばれる果実を摘んでいたそうだ。その時、突然メスのグリズリーに襲われて負傷。
その際、男性は拳銃でグリズリーを射殺したという。彼は重傷を負い、その後入院を余儀なくされたそうだ。
子熊を守ろうとした可能性
モンタナ州魚類野生生物公園局の職員は、グリズリーのメスが、子熊を守ろうと反応したとの見方を示している。
また公園局の職員は、子熊がいるかどうか確認するため、その地域に狩猟用カメラを設置したという。
ただし、同局の広報担当者ディロン・タビッシュ氏は、子熊について「年齢によっては、安楽死させるよりも、野生に残す方が生存の可能性が高いため、野生に残すこともある」と述べている。
一方、イエローストーン国立公園の近くにある町、ガーディナーでも7月18日には、やはり大人のメスのグリズリーが、魚類野生生物公園局の職員によって射殺された。
このクマは人から食べ物を求めることや、家に侵入することに慣れていたとみられている。
グリズリーはアメリカで絶滅が危惧されている種に指定されているため、野生生物職員が捕獲して、移動させることもあるという。
しかし人を襲ったり、移動させても引き続き問題を引き起こしたりする可能性があると判断されたグリズリーは、射殺される場合もあるそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Montana man kills grizzly bear that attacked while he was picking berries(7/21)