メキシコの市長、就任から数日で首を切られて殺害される
メキシコで就任したばかりの市長が先日、襲撃され、死亡しているのが発見された。
血まみれの頭が車の上に置かれる
その市長とは、Alejandro Arcos Catalán氏(43)だ。彼は9月30日、メキシコ南部・ゲレーロ州の州都、Chilpancingo市の市長に就任したという。
しかし10月6日、Catalán市長が殺されているのが発見された。
Catalán市長は首を切断されたと見られ、SNSにも彼の血まみれの頭が白い車の屋根(ボンネット)に置かれ、体が車内に倒れ込んでいる写真が投稿されたという。
市長の秘書や治安担当も殺害される
実は、Catalán市長が殺害される前、彼の秘書であるフランシスコ・タピア氏が10月3日に銃殺されており、市の治安担当に任命されていた元警察特殊部隊司令官のUlises Hernández Martínez氏も、市長就任前夜に銃撃され死亡したそうだ。
メキシコでは2006年、当時のフェリペ・カルデロン大統領が、麻薬カルテルとの「戦争」に突入し、すでに45万人以上が殺害されているという。
野党の上院議員リカルド・アナヤ氏は、今回の市長殺害事件について、次のように述べている。
「彼らがこのような重要な都市の市長の首を切り落としたという事実は、私たちを震え上がらせます。(しかし)これは容認できないことであり、このような事態を確実に阻止するために何らかの措置を講じる必要があります」
しかしメキシコの前大統領であるアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール氏は、麻薬カルテルとの戦争を望まず、「銃弾ではなく抱擁」の政策を取り続け、10月1日にメキシコ初の女性大統領に就任した、クラウディア・シェインバウム氏も、前任者の政策を継続すると約束している。(了)
出典元:The Guardian:Anger and disgust in Mexico over beheading of newly sworn-in city mayor(10/8)