無抵抗の黒人ドライバーを警察官が激しく暴行、動画が注目を集める

アメリカで、保安官代理が黒人のドライバーを激しく暴行する様子が撮影され、動画が注目を集めている。
窓を叩き割って、運転手を殴打
この事件は2025年2月19日に起き、動画には黒人男性のウィリアム・アンソニー・マクニール・ジュニアさん(22)が車内にいる様子が映っていた。
当時、マクニールさんは警察官に車の停車を命じられたが、繰り返し停車の理由を警察官に求めて、車から降りるのを拒否していたという。
するとフロリダ州・ジャクソンビル保安官事務所の保安官代理が、運転席の窓を叩き割って、マクニールさんを殴打。またシートベルトを外して、マクニールさんを外へ連れ出すと、さらに激しい暴行を加えた。その様子がこちら。
cop smashes driver’s car window and punches him ‘for not having headlights on’
Jacksonville Sheriff T.K. Waters said on Sunday that an internal investigation has been launched. pic.twitter.com/2YimKBczfv— Simo Saadi🇺🇸🇲🇦 (@Simo7809957085) July 21, 2025
2日間、刑務所で服役
その後、マクニールさんは、暴力を伴わずに逮捕に抵抗したことや、20グラム以下のマリファナを所持していたこと、運転免許停止中に運転していたこと、雨天・霧の中でシートベルトを着用せず、ヘッドライトを点灯していなかった等の罪で起訴されたという。
そして裁判で有罪になり、判決で2日間の禁錮刑を言い渡され、服役した。
ジャクソンビル保安官事務所のT・K・ウォーターズ保安官は先日、記者会見を開き、マクニールさんを殴った保安官代理が、D・バウワーズ氏であると明らかにした。
また「フロリダ州検察が、関与した警察官のいずれも刑法違反を犯していないと判断した」と述べ、同時に現在、「行政審査」が行われており、保安官代理が「JSO(ジャクソンビル保安官事務所)の規定に違反したかどうかを判断することになる」と強調した。
マクニールさんの代理人であるハリー・ダニエルズ弁護士は、7月21日、ABCニュースのインタビューで、依頼人が法的措置を取る予定であると語ったという。(了)
出典元:ABC News:No criminality in viral video of man being punched, beaten by deputies: Sheriff(7/22)