イギリス海軍の基地で、深刻な核関連の事故が発生

イギリス海軍の基地で今年初め、深刻な核関連の事故が起きていたことが明らかにされた。
原子力潜水艦などが配備された基地
その事故が報告されたのは、スコットランド西海岸に位置するFaslane基地(正式名称:HMNB Clyde)だ。
ここには原子力潜水艦や、核ミサイル「トライデント」を搭載した全ての潜水艦が配備されているそうだ。
「ヘラルド」紙が報じたデータによると、核施設事故報告書(NSER)の中で最も深刻な「カテゴリーA」の事故が、今年1月1日から4月22日の間に、この基地で発生したという。
ただし具体的に、どのような事故が起きたのかは、明らかにされていない。
人々へのリスクはなかったと主張
この「カテゴリーA」の事故は、「環境への放射性物質の放出、またはその可能性が高い」事故を意味する。
しかも「ヘラルド」紙によれば、この基地で「カテゴリーA」の事故が記録されたのは、この2年で2回目になるという。
前回の2023年に発生した事故は、2008年以降で初めて最悪の評価を受けている。
イギリス国防省の広報担当者は、今年初めの事故、あるいはそれより低いカテゴリーに分類された他の事故による、人々へのリスクはなかったとし、次のように述べた。
「我々は放射性物質の安全かつ確実な取り扱いを、最優先に考えています。原子力施設事故報告書は、我々の強固な安全文化と経験から学ぶという取り組みを示しています。これらの事故では公衆へのリスクを及ぼさず、環境への放射線の影響もありませんでした」
先週末、「ガーディアン」紙は、近くの別のクールポート基地で、配管の破裂により放射能汚染水が海に流出したと報じていた。
この基地は、イギリスの核爆弾の兵器庫の本拠地になっているという。(了)
出典元:METRO:‘Serious nuclear incident’ took place at Faslane navy base in Scotland(8/14)