フランスにあるモスクの外にブタの頭、外国勢力によるヘイトの扇動か?

フランスではモスクの外にブタの頭が置かれる事件が起き、捜査が続けられていた。
ユダヤ教の施設も標的に
フランスでは数週間前に、パリとその周辺の少なくとも9つのモスクの外に、ブタの頭が放置された事件が起き、国内で激しい非難を引き起こしたという。
またフランスにある、ホロコースト記念碑と3つのシナゴーグの壁が、緑色のペンキで塗られる事件も起きていたそうだ。
ドイツでも、ベルリンにあるブランデンブルク門にメッセージが刻まれる出来事も起き、「ヘイトを扇動する目的」だったと考えられている。
A few pigs’ heads and the entire French police are alert and looking for criminals as far as in Russia. It’s not like French people aren’t raped or killed by illegal migrants on daily basis. pic.twitter.com/gFkAlLBdbQ
— Judgy Emoji (@JudgyEmoji) September 13, 2025
セルビアで11人を逮捕
そしてセルビアの内務省は9月29日、今年4月から9月の間に、フランスやドイツで起きたこれらの事件に関与していたとして、11人を逮捕したと明らかにした。
セルビア内務省によれば、逮捕された11人はセルビア国籍だが、彼らは「外国情報機関の指示の下で行動」し、逃亡中の別の容疑者から訓練を受けたとみられるという。
また内務省は、「彼らの目的は、違いに基づくヘイトや差別、暴力を助長・扇動する思想を広めることだった」との見方を示した。
実は、フランスの検察庁も、国内のユダヤ教およびイスラム教関連施設を標的とした一連の挑発行為について、外国の干渉が原因との見方を示していたという。
そして社会の緊張を煽り、分断を招く不安定化作戦における、ロシアの役割を捜査していたそうだ。
フランス警察は5月、シナゴーグとホロコースト記念館への落書きに関連して、セルビア人3人を拘束。またパリの建物にダビデの星が描かれた事件では、ロシアの治安機関が関与していたとの疑惑が高まり、その後、親ロシア派のモルドバ人実業家を特定し、逮捕している。(了)
出典元:The Guardian:Eleven arrested for placing pigs’ heads near French mosques and other hate crimes(9/29)