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テネシー州で子供のマスクが義務化へ、反対する保護者らが猛抗議

テネシー州で子供のマスクが義務化へ、反対する保護者らが猛抗議
Twitter/Matt Masters

新型コロナウイルスに感染する子供たちが増えているアメリカのある州で、学校に通う子供たちにマスク着用を義務化することを巡り、ちょっとした騒動が起きた。

 

会場の外に反対派が集まる

 

テネシー州のウィリアムソン郡教育委員会は8月10日、特別会合を開き、8月12日から少なくとも9月12日まで、学校に通う子供たちにマスク着用を義務化することを承認した。

 

しかしこれに反対する保護者たちが、会場の外に集まり、「私たちは従わない」などと抗議の声を上げたという。

 

またその時、撮影された動画には、マスクをつけて車に向かう人々に対し、ある人物が「俺たちはお前が誰だか知っている。お前は2度と公の場には出られないだろう」と叫び、また別の人物も「逃げたとしても、きっと見つけ出す」と脅したそうだ。

 

「無礼な行為は許されない」

 

この騒動に対し、学校区のCarol Birdsong氏は8月11日に声明を読み上げ、次のように語った。

 

「保護者たちは、子供の教育について熱心ですが、無礼な行為は言い逃れできません。私たちの家族やスタッフは、幅広い考えや信念を持っています。私たちの地区では、すべての家族やスタッフが代表して尊重される機会を持つことが重要です」

 

反対派の意見とは?

 

実は10日の会議の冒頭で行われたパブリック・ミーティングでは、地域住民に1人ずつ発言の機会が与えられたが、その意見は、この義務化を推進する人と反対する人に分かれたという。

 

一部の保護者は、地区にはマスク義務化を実施する法的権限はないと主張し、「保護者の権利」の問題であると述べ、訴訟を起こすと脅したそうだ。

 

弁護士と名乗るDavid Grimmett氏は、親は自分の子供が何を選択し、どのように学校へ行くかを選ぶことが許されるべきだと主張。また中には、憲法や独立宣言、権利章典を持ち出し、マスク義務化が、自由を侵害するものだと訴えた人物もいたとか。

 

 

ただアメリカでは、インド由来のデルタ株の蔓延により、子供たちも多く新型コロナに感染しているという。

 

またここ数週間で入院する子供も増えており、感染率の高い州の小児病院もベッド数が少なくなってきているそうだ。(了)

 

出典元:NBC:‘We will find you’: Tennessee parents protest school mask mandate; people in masks heckled(8/12)

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