ガザ北部で、食糧支援を待つ人々にイスラエル軍が攻撃、112人が死亡、760人が負傷

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ガザ地区で、食料を待っていた人々の列に、イスラエル軍が攻撃を加え、数多くのパレスチナ人が亡くなった。

戦車が砲撃、ドローンや兵士も発砲

2月29日の午前4時30分頃（現地時間）、ガザ市の南にあるアル・ラシード通りには、数百人のパレスチナ人が集まり、食糧支援のトラックを待っていたという。

しかしトラックが到着して間もなく、イスラエル軍の戦車が接近し、集まっていた人々に砲撃。さらにイスラエル兵も発砲し、ドローンによる攻撃も行われたそうだ。

これにより、112人のパレスチナ人が死亡、760人が負傷した。

負傷したパレスチナ人の大半はガザ地区北部の「アル・シファ病院」と「カマル・アドワン病院」に搬送されたが、これらの病院には十分な医療物資やスタッフがほとんどいないと言われている。

「ハマス」側は今回の攻撃を「前例のない戦争犯罪」として非難した。

The first moment Israel opened fire at Palestinians waiting for aid to arrive.

You can hear the gun fire. Over 100 were massacred with 100s more injured.

They were enduring a man made famine. Their only crime was to look for food.

This is a Humanitarian Aid Massacre. pic.twitter.com/4bBtb9rsYJ

— Khalissee (@Kahlissee) February 29, 2024

国連の事務総長も非難

国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、このイスラエル軍の攻撃を非難。ステファン・デュジャリック報道官は記者団に対し、次のように語った。

「事務総長は本日、ガザ北部で起きた事件を非難する。そこでは命を守る支援を求めて、百人以上が殺され、負傷した。ガザ地区では、包囲された北部も含め、絶望的な状況に置かれた人々が、緊急の支援を必要としている。国連は、もう一週間以上も北部に、支援物資を届けられていない」

またこの事件を受け、国連安全保障理事会も29日に緊急招集され、会合が開かれた。

UN chief Antonio Guterres condemns shooting by Israeli forces of a crowd of hungry ‘desperate’ Palestinians in Gaza City, at least 112 of whom were killed and 760 injured.

🔴 LIVE updates: https://t.co/vt67iBz2L7 pic.twitter.com/QSKH9tZewi

— Al Jazeera English (@AJEnglish) February 29, 2024