【閲覧注意】イランで軍事パレードの最中にテロが発生、事件の瞬間がとらえられる
先日、イランで軍事パレードの最中に銃が乱射され、多くの人々が犠牲になった。
25人が死亡、60人がケガを負う
この事件が起きたのは9月22日、場所はイラン南西部にある街、アフワズ(Ahvaz)とされている。
当時、街では軍事パレードが行われていたが、現地時間の午前9時、突然4人の男らが銃を乱射。10分間も発砲しつづけたという。
これにより市民を含む25人が死亡(29人という報道も)。60人がケガを負ったと言われている。この瞬間の様子は現場にいた人により撮影され、その後多くのメディアで公開された。(※ショッキングな場面が映っているため、閲覧にはご注意いただきたい)
パレードを見ていた子供や女性も犠牲に
犯人の男らは軍服を着ていたとされ、パレードが行われていた場所の近くにある公園から発砲し続けたと見られている。
そして当初の報道では4人の犯人のうち2人は射殺され、2人が逮捕されたと伝えられたが、その後4人とも死亡したと国営メディアが報じているとか。
亡くなった人のうち半分以上はイランのイスラム革命防衛隊のメンバーとされているが、パレードを見ていた子供や女性なども犠牲になったという。
この事件を受けてロウハニ大統領は、犯人グループに対し厳しく対処すると明言。さらにテロリストを支援しているスポンサーにも責任を取らせると述べている。
犯人は外国から支援を受けた者?
この事件については反政府アラブグループの「Ahvaz National Resistance」と、ISIS双方が犯行声明を発表。
しかしイラン軍のスポークスマンは、攻撃を行ったのはISISではなく、2つの湾岸国によって組織され、訓練された者で、アメリカやイスラエルとつながりもあるとの見方を示しているそうだ。
またイランのJavad Zarif外相も、外国から資金を得ているテロリストを非難しており、背後にはこの地域におけるテロリストのスポンサーやアメリカがいるという考えを述べている。
そもそもイランは以前、この地域のライバルであるサウジアラビアが、イラン国内にいるアラブのマイノリティの分離主義者を支援していると非難してきた。
とはいえ現段階ではイラン当局は外国の関与についての証拠を明らかにしていない。また犯人の身元なども、まだ判明していないようだ。(了)
出典元:AlJAZEERA:Iran’s Revolutionary Guards targeted in Ahvaz military parade(9/23)
出典元:BBC:Iran military parade attacked by gunmen in Ahvaz(9/22)