【黄色いベスト運動】デモ参加者が警察官にゴム弾で撃たれ、頭から流血する事態に
フランスで続けられている「黄色いベスト運動」。この反政府デモは、先週の週末にも行われたが、そこでデモ参加者がひどいケガを負う事態となった。
警察官がゴム弾を撃つ
ケガを負った参加者とは、3人の子供の父親で、消防士(ボランティアとの報道も)のOlivier Beziadeさん。彼は1月12日の土曜日、妻のCindyさんとボルドーで行われたデモに参加し、サン=カトリーヌ通りにいたとされている。
妻のCindyさんによれば、デモは夕方4時30分頃まで穏やかだったが、その後警官隊と衝突したためか、少しパニックになったという。
Cindyさんは催涙弾を避けるため自宅へ戻ろうと引き返したが、その時通りの角にいた私服警官が夫のOlivierさんめがけてフラッシュボールを発射したそうだ。
フラッシュボールは上下2連式の銃で、中に硬質なゴム弾を装填して使う。そのゴム弾はOlivierさんの後頭部を直撃。彼は頭から血を流してうずくまり、すぐに医者が駆けつけることに。
下の動画は当時の様子を映したもの。流血の場面があるため、閲覧にはご注意いただきたい。
Bien sûr pour ceux qui me disent que c'est simulé… (avec un peu de sang dedans…) pic.twitter.com/f9pfDmgHhA
— Julien (@Moi_Ju) January 12, 2019
さらに警察官から閃光弾も投げられる
そもそも警察は参加者の頭から下を狙って撃つように指示されていたそうだが、実際はそうせず、他にも多くの被害者がいるという。
しかもOlivierさんに対しては、最初の発砲があってから、今度は制服を着た警官が彼に対して、閃光弾を投げる様子も目撃されている。(上段の動画)
地元の警察はこの件に関し、調査をすると約束。しかし同時に、事件当時は黄色いベスト運動の1団がアップル・ストアに押し入ろうとしていたとも主張している。
しかし妻のCindyさんは、夫が現在も脳にダメージを受けて深刻な状態だと語り、さらに次のように述べている。
「私は激しく怒っています。これは受け入れられません。私は彼らの好きなようにはさせません。彼らは私たちをウサギのように狙って撃ったのですよ」
実はこの日、パリでは初めて共和国保安機動隊が実弾を装填したセミオートマティックの銃を携行する姿も目撃されており、今後も懸念が広がっている。(了)
出典元:METRO:Fireman brain damaged as he’s shot in back of head during Yellow Vest protest(1/16)
出典元:MailOnline:Shocking video shows fireman Yellow Vest protestor shot in the back of the head by French police, leaving him with serious brain injuries, as protests against Macron continue(1/16)