飲酒運転で捕まった50才の女性が飲んでいたのは、バニラエッセンスだった
米国コネチカット州の女性が、バニラエッセンスを飲んで車を運転し、飲酒運転で捕まるという珍しい出来事が先週あった。
交差点の真ん中で止まった車
今月24日の午後4時45分、米国コネチカット州ニューケイナン警察に一本の電話通報があった。通報者によると、Grove通りとPine通りの交差点内に1台の車が停車したままで、運転席には女性が目を閉じたまま座っているという。
警察は即座に現場に急行。問題の車の運転席にいたのは、市内のPark Streetに住むStefanie Warner-Griseという50才の女性と分かる。
バニラ臭い息
海外メディアによれば、ニューケイナン警察の報告書にこう書かれているとのこと。
Warner-Griseと話した警官は、彼女の息がバニラの臭いであることに気がついた。彼女はろれつが回っておらず、警官の簡単な質問にも満足に答えられなかった。
それに加えて、ピュアバニラエッセンスのボトルが車の中から何本も見つかった。
飲酒運転で逮捕
その後彼女は、片足立ちや直線上を歩いたりする簡易な飲酒検査を受けるが、どれもパスできず警察署に連れて行かれる。そこで血液検査を受けるはずだったが、彼女はそれを拒否したので逮捕されることとなった。
バニラエッセンスの度数はウォッカ並
アメリカ食品医薬品局(FDA)の規定では、ピュアバニラエッセンスのアルコール含有率は35%と決まっているそうだ。蒸留酒のアルコール度数を表す際にプルーフ(proof)という単位が使われるが、それに換算すると70プルーフということになる。
ちなみに70プルーフの蒸留酒でよく知られたものは、ラム酒のキャプテン・モルガン、アメリカンリキュールのサザンカンフォート、ドイツリキュールのイエーガーマイスター、ウォッカのスミノフなどがある。
ピュアバニラエッセンスに含まれるアルコールのほとんどは、加熱調理される際に蒸発してしまうが、直接飲んだ場合、蒸留酒を飲むのと同じ効果がある。海外メディアによれば、体重70kgの人が約355mlのピュアバニラエッセンスを飲んだ場合、血中アルコール濃度は米国での飲酒運転の許容量の3倍になるそうだ。(了)
出典元:Mail Online:Woman, 50, charged after ‘driving while drunk on vanilla extract’(1/25)
出典元:ctpost:New Canaan driver drunk on vanilla extract(1/24)