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豪で幼児がディンゴに襲われるも、父親が追いかけ息子を奪い返す

豪で幼児がディンゴに襲われるも、父親が追いかけ息子を奪い返す
flickr_Paul Balfe

オーストラリアで野生の犬、ディンゴに幼児が襲われ、父親が救い出すという事件が起きた。

 

ディンゴが幼児を車内から引きずり出す

 

この事件が発生したのは4月18日、場所は北東部のクイーンズランド州にあるフレーザー島とされている。

 

当時、生後14カ月の男の子はキャンピングカーの中で眠っていたが、そこへディンゴが侵入。幼児の首を咥え、車内から引きずり出し、そのまま立ち去ろうとしたという。

 

両親は次第に遠ざかっていく幼児の泣き声に気づき、父親がすぐにディンゴの後を追いかけたそうだ。

 

やがて父親は追いつくと、ディンゴの顎から我が子を奪い返し、さらに近寄ってきたディンゴの群れを追い散らしたと言われている。

 

今年に入って3件目の事件

 

その後、幼児は空輸され病院で治療を受けることに。男の子は首の上部に2つの深い切り傷を負い、頭蓋骨にも小さな傷を負っていたという。

 

原文には容態についての記述はないが、幼児の命に別状はないようだ。

 

実は今回の事件は、今年ディンゴに襲われたものとしては3件目になり、いずれも幼い子供が狙われたとされている。

 

また1980年にウルル/エアーズ・ロックで起きた事件はよく知られており、生後9週目の女の子、Azaria Chamberlainちゃんが行方不明になったという。

 

当時、この事件では母親が疑われて、Azariaちゃんを殺害した容疑で逮捕され、3年間も刑務所で過ごしたそうだ。

 

しかしその後、Azariaちゃんの衣服の一部をディンゴの巣穴付近で発見。やがて再び裁判が開かれ、Azariaちゃんがディンゴに連れ去られたと判決が下されて、母親は釈放されたという。

 

ディンゴは約3000年前から4000年前に、インドネシアから連れて来られた飼い犬の子孫と考えられている。(了)

 

出典元:BBC:Australia dingo attack: Father saves toddler from wild dog(4/19)

出典元:The Telegraph:Dingo attack: Father saves toddler after sleeping boy dragged from campervan in Australia(4/19)

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