インドネシアで広がる大規模森林火災、警察が原因を作った185人を逮捕
現在、インドネシアで大規模な森林火災が発生しているのをご存知だろうか。
インドネシア政府は今週、この火災を作り出したとして185人を逮捕した。
マレーシアやシンガポールも影響
インドネシアでは毎年のように森林火災が発生。今年も先月頃から各地で起き、スマトラ島やボルネオ島などに、健康を害するスモッグ(靄)や煙を行き渡らせているという。
しかもこのスモッグは交通機関にも影響を与え、近隣のマレーシアやシンガポールにも広がっているそうだ。
これらの森林火災の多くは、小作農家やプランテーションのオーナーが土地を切り開くために、森を焼くことから起きると言われている。
このためインドネシア当局は9月16日、大規模な森林火災を発生させたとして、185人を逮捕したと発表した。
有罪になれば最大で10年の刑
インドネシア国家警察のスポークスマンであるDedi Prasetyo氏によれば、すでに警察は先週逮捕した23名を検察に引き渡し、一方45名に対しては今月の終わりに裁判が行われる予定だという。
また残りの容疑者については、まだ警察が取り調べを行っており、仮に裁判で有罪になれば彼らには最大10年の刑が言い渡されるそうだ。
容疑者らはそれぞれ6つの州で逮捕されており、それらの州は森林火災によって非常事態宣言が出されている。
Forest fires in Indonesia, with the wind direction details from @globalforests #hazemalaysia
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— Haze Malaysia (@HazeMalaysia) September 16, 2019
政府は9000人を動員
この火災のスモッグなどにより視界が不良となり、インドネシアやマレーシアの一部の空港ではフライトが遅延。また当局は一部地域の学校を閉鎖するよう促しているという。
9月16日には、火災発生の恐れが強い地点「ホットスポット」が2153地点にも及び、その99%は故意に火がつけられた場所だとされている。
インドネシア政府は、森林火災を食い止めるため9000人を動員。
しかし火災は合計32万8700ヘクタールにも広がっており、リアウ州やジャンビ州、南スマトラ州、西カリマンタン州、中央カリマンタン州、南カリマンタン州では土地の半分以上が被害を受けているそうだ。(了)
出典元:ABC News:Indonesian police arrest 185 over forest fires(9/16)