ヒットマンがヒットマンを雇い、さらに別のヒットマンを雇う、中国の裁判で明らかに
中国である事件を巡り裁判が開かれ、5人のヒットマン(暗殺者)が殺人未遂で有罪となった。
ヒットマンが次々と下請けを雇っていく
事件のあらましはこうだ。中国の不動産会社のビジネスマンであるTan Youhui被告は、ライバルのWei Mouさんを亡きものにするため、ヒットマンを探していた。
そして最初のヒットマンを見つけ、Wei Mouさんの暗殺を成功させたら、200万元(約3000万円)支払うと約束したという。
その後、最初のヒットマンは200万元の半分の値段で、2番目のヒットマンを雇ったそうだ。
さらに2番目のヒットマンは3番目のヒットマンと下請け契約を交わし、さらに3番目が4番目を雇い、4番目が5番目に仕事を依頼したという。
5番目のヒットマンが警察に話す
しかしここで予想に反した事態となる。なんと5番目のヒットマンが契約金のことで怒ったため、ターゲットにしていたWeiさんに「死んだふり」をするよう促した。
そして5番目のヒットマンはこの事件について警察に話し、その結果暗殺の陰謀が明らかになったという。
この事件の裁判は2013年に行われたが、その後紆余曲折があり、今年の10月17日に広西チワン族自治区の南寧市にある裁判所で結審。元々の雇い主であるTan被告と、5人のヒットマンは全員、殺人未遂で有罪となった。
Tan被告は5年の刑が言い渡され、最初のヒットマンと4番目までは3年6カ月から3年の刑、5番目のヒットマンは2年7カ月の刑が言い渡されたそうだ。
小説のようなことが実際に起きていたとは驚きだが、下請けに出すということは、元々ヒットマンらはこの仕事をしたくなかったのかもしれない。(了)
出典元:METRO:Hitman hires hitman who hires hitman who hires hitman who hires hitman who tells police(10/23)
出展元:BBC:Hesitant hitmen jailed over botched assassination in China(10/22)