山火事、熱波、新型コロナ…カリフォルニア州の人々が置かれた状況とは?
アメリカのカリフォルニア州では、落雷が原因とみられる山火事が多数発生しており、多くの人々が苦しめられている。
停電が発生し、酷暑にも苦しめられる
カリフォルニア州では先日から、大規模な山林火災に見舞われ、1人の電力会社の社員が死亡、複数の家がダメージを受け、人々が避難を余儀なくされているという。
しかもアメリカ国内では新型コロナウイルスの感染が拡大し、カリフォルニア州では山火事によって停電も発生、住民は熱波による酷暑にも苦しめられているそうだ。
さらにこの山林火災は拡大を続けており、8月20日の時点で、50万エーカー(約20万ヘクタール)の土地が焼き尽くされた。
NEW: As numerous #wildfires rage across California, @NOAA‘s #GOES17🛰️ caught this time-lapse of the #lightning between Aug 16-18 that ignited many new #fires. The satellite’s #GLM sensor detected several thousand strikes across the state during 72 hrs. #CAwx #CaliforniaWildfires pic.twitter.com/pMJ1mwGdTd
— NOAA Satellites – Public Affairs (@NOAASatellitePA) August 20, 2020
「施設内には入りたくありません」
避難した住民の1人、Cheryl Jarvisさん(69)は、自分の家が無事かも分からない状況だとしながら、次のように語っている。
「私たちは新型コロナウイルスに対応するだけでなく、猛暑にも、そして山火事にも対処しなければなりません」
JarvisさんはVacavilleの街にあるコミュニティセンターに避難しているが、新型コロナの感染を恐れて施設内には入っておらず、車の中で寝泊りしているという。
「私たちは施設の中には入りたくはありません。というのも、中にはあまりにも多くの人々がいるからです」
煙により大気の質も悪化
また山火事によって発生した煙もひどく、大気の質をモニタリングしているサイトによれば、カリフォルニア州のベイエリア付近は、インドや中国東部よりも空気の質が悪く、最悪の状況だという。
また山火事によって犠牲者も出ており、8月19日には電力ガス会社「Pacific Gas & Electric」の社員が死亡。彼は消防や救急などの安全を確保するために、電柱や電線などの撤去(整備)作業にあたっていたそうだ。(了)
出典元:CNN:California fires turn deadly as evacuees worry about their homes, Covid-19, and excessive heat(8/20)