キリマンジャロで山火事が発生、消防士やボランティアも消火活動に参加
アフリカ大陸最高峰の山、キリマンジャロで山火事が発生し、現在も消火活動が続けられている。
2つの登山ルートの休憩地点
タンザニア当局によれば、山火事は10月11日に、キリマンジャロの「Whonaエリア」で発生し、その後強風にあおられて広がっていったという。
現在もタンザニアの消防士などが炎をコントロールするために消火活動を続けており、10月13日の時点ですでに3日目になるそうだ。
「Whonaエリア」は、登山者が使う2つのルート「Mandara」「Horombo」の休憩センターもあると言われている。
しかし山火事の原因は分かっていない。ただ登山者の荷物を運ぶポーターが登山道近くで調理していた際、火が植物に燃え移り、強風で広がった可能性があるとも言われている。なお、13日には強かった風も収まったとか。
Updated video I received apparently of Mount Kilimanjaro a few hours ago. https://t.co/KJ4VcNN8sx pic.twitter.com/Ad3IYRpaKA
— Benjamin Fernandes 🇹🇿 (@Benji_Fernandes) October 12, 2020
Different scenes regarding fire outbreak on Mount Kilimanjaro. Efforts are underway to contain the fire. We have deployed about 400 pax to counter the outbreak by @PASCALSHELUTETE #TANAPANEWS pic.twitter.com/aVPEGJnKij
— Tanzania National Parks (@tzparks) October 13, 2020
学生や地元の人も消火活動に参加
タンザニア国立公園サービスのPascal Shelutete氏によれば、消防士やその他のボランティアなどが現在、山火事をコントロール下に置きつつあり、ほぼ封じ込めているという。
またこの山火事では数百人の消防士や地元の住人、学生らが消火活動に加わったそうだ。
実際、山のそばにある「アフリカ野生生物管理学院(College of African Wildlife Management)」からも学生や職員が応援に駆けつけたとか。同大学のAlex Kisingo副校長は次のように語っている。
「天候は穏やかになり、他のエリアに火災を広げるような強風もありません。火災は早くも封じ込められた可能性があります。しかし山火事は非常に注意が必要です」
この山火事ではケガ人は出ておらず、個人所有の敷地なども影響を受けていない。
キリマンジャロは海抜5895mの山で、タンザニア北東部に位置し、1年間で5万人の登山者が訪れるという。(了)
出典元:Tanzanian firefighters battle blaze on slopes of Mount Kilimanjaro(10/13)