泥棒に入られたベーカリー、犯人の顔をシュガークッキーにプリントした捜査が成功
泥棒に入られたアメリカ・ウィスコンシン州のベーカリー・ショップが、ユニークな方法で犯人を探し出した。
犯人の横顔をクッキーに
ウィスコンシン州ミルウォーキー市にあるベーカリー・ショップ「Canfora Bakery」は、4月19日に泥棒に入られた。犯人は深夜に店に侵入し、現金と店の備品を持ち去ったそうだ。
警察は、店内のセキュリティカメラが録画した犯人の姿をフェイスブックで公開し、逮捕に繋がる情報を求めた。普通なら、そこから先は警察に任せておくしかないだろう。だが、「Canfora Bakery」のオーナーであるKrieg夫妻は違った。2人は警察を助けるため、自分たちでも独自の犯人探しを始めたのだ。
夫妻が考えた方法は、犯人の画像をプリントしたクッキーを焼き、地域住民にふるまうというもの。画像には帽子を目深に被った犯人の横顔しか写っていないが、もし犯人が近隣に住んでいたなら、誰かが「あいつだ」と気づくだろう。それに期待してのことだった。
2人が焼き上げたのはアメリカで定番のシュガークッキー。固めのバタークッキーに、砂糖衣(アイシング)でデコレーションしてあるのだが、そのデコレーションに犯人像がプリントされている。
「Canfora Bakery」のフェイスブックには、出来上がったクッキーの写真が、こんなメッセージと共に投稿されている。
5月2日、Canfora Bakeryに犯罪を食べにいらっしゃい!
うちの店は4月19日に現金と備品を盗まれました。なので、犯人の画像が付いた美味しいシュガークッキーを焼きました。Bay Viewエリアにお住いの皆さんをお招きします。どうぞ店に入って、泥棒を食べてください。数に限りがあります——1家族に1枚までです。
もしこの男(犯人)を知っていたら、ミルウォーキー警察か犯罪防止ホットラインに電話してください。
では明日、店でお会いしましょう!
数日後には犯人が判明
この作戦は大成功。海外メディアによれば、警察は現在証拠固めをしているらしく、まだ逮捕には至っていないが、犯人は特定されたそう。「Canfora Bakery」は、5月4日、フェイスブックに、「(犯人は)特定された! Bay Viewの皆さん、ありがとう!」というメッセージを投稿した。
(了)
出典元:Metro:Bakery prints burglar’s face on sugar cookies leading to him being identified(5/10)
出典元:Oklahomas News 4:Owners of Milwaukee bakery print burglary suspect’s picture on sugar cookies(5/10)