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24才の元オリンピック自転車選手、競争のプレッシャーを吐露した後に急死

24才の元オリンピック自転車選手、競争のプレッシャーを吐露した後に急死
Instagram/liv_podmore

東京オリンピックへの代表に選ばれなかったニュージーランドの自転車競技選手、オリヴィア・ポドモアが24才で急逝した。インスタグラムに、ハイレベルのスポーツで戦うことのプレッシャーについて投稿した直後だったと報じられている。

 

ニュージーランドのスター選手

 

ポドモアさんは、2016年リオ・オリンピックに出場したほか、2018年に開かれた国際的な競技会「2018 Commonwealth Games」でも、ニュージーランド代表となっている自転車競技の選手。今回の東京オリンピックには出場していない。

 

彼女の死因は明らかにされていないが、友人やスポーツ関係者は、彼女のメンタルヘルスに問題があったのではないかと考えているようだ。

 

最近のインスタグラムへの投稿(現在は削除されている)で、彼女はこのようなことを書いていたと報じられている。

 

多くの人々にとって、スポーツは、感情のはけ口として素晴らしいものだ。苦難のある戦いだが、喜びに満ちている。勝ったときの喜びは、他に例えようがない。けれど、負けたとき、あるいは十分な資格があるのに選ばれなかったとき、怪我したとき、そして、すべてを犠牲にしてスポーツに打ち込んだおかげで、社会的に望ましいとされる結婚や子供、家などを得られなかったときに感じるもの——これもまた他に例えようがない。

 

ニュージーランドの警察当局によれば、彼女は今週月曜日の午後、ニュージーランド北島のワイカト地方にある私有地内で急死したとのこと。

 

アスリートのメンタルヘルス問題

 

ロンドン・オリンピックの金メダリストであるエリック・マレーさん(ボート選手)は、海外メディアにこう話す。

 

「僕たちは、一人の妹を、友人を、戦士を失った。戦士である彼女は、内なる闘志を失ってしまった。死ぬ前の72時間に彼女と会った人は、こんなことになるとは考えられなかっただろう。だからいま、(スポーツ選手の)メンタルヘルスについて多くのことが言われているんだ」

 

昨今、アスリートのメンタルヘルス問題が顕在化しているようだ。今年の全仏オープンテニスでは、棄権した大坂なおみ選手が長期のうつに苦しんでいることを告白した。また、東京オリンピックでは、アメリカのシモーン・バイルス選手が「心の健康」を理由に体操女子団体決勝を途中棄権、個人総合決勝も欠場した。(了)

 

出典元:Metro:Former Olympic cyclist, 24, dies suddenly after Instagram post about pressures of competing(8/10)

出典元:New York Post:Ex-Olympic cyclist dies at 24 after reportedly citing pressures of competition(8/10)

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