パキスタンでコーランを燃やした男性、群衆によって石で殴られ死亡
パキスタンで、怒った群衆によって1人の男性が殺される悲劇が起きた。
モスクの中で燃えたコーランを発見
その事件が起きたのは2月12日、場所はパンジャブ州のKhanewal地区にあるモスクだとされている。
モスクの隣に住む管理人のMohammed Ramzanさんによれば、その日の夜、建物の中から煙を発見したため、駆けつけると、燃やされたイスラム教の聖典「コーラン」があったという。
またそこには、別のものを燃やそうとしている男性がいたそうだ。
Ramzanさんは男性に燃やすのをやめるよう懇願し、その後警察に通報した。
遺体も木に吊るされる
警察が現場に駆け付けると、男性が怒った群衆に取り囲まれていたため、警察官は引き離そうと試みた。
しかし怒った群衆は、今度は警察官にも石を投げ始め、彼らは後退を余儀なくされたという。
そして再び介入しようとしたが、その時すでに男性は群衆によって石で殴り殺され、遺体が木に吊るされていたそうだ。
以前から精神的に不安定な状態
その後、殺された男性が、Khanewal地区の近くの村に住むMushtaq Ahmedさん(41歳)だと明らかになる。
警察署長のMunawar Gujar氏によれば、死亡した男性は「過去15年間精神的に不安定」であり、「しばしば何日も家からいなくなり、物乞いをして、見つけたものならどんなものでも食べていた」という。
警察は現在、現場周辺の映像を集めて分析し、この殺人にかかわった人物の特定を進めているそうだ。
現時点で、地元に住む約80人の男らが拘束されたが、警察は殺人に参加したのは約300人とみている。(了)
出典元:METRO:Man stoned to death and hung from a tree for burning a Quran in Pakistan(2/13)
出典元:CBC:Man accused of blasphemy for allegedly burning Qur’an stoned to death in Pakistan(2/14)