ドイツの博物館から、2億円相当の「古代ケルト」の金貨が盗まれる
ドイツの博物館から、数多くの貴重な金貨が盗まれる事件が起きた。
貴重な「古代ケルト」の金貨
その事件が発生したのは11月22日早朝(現地時間)、場所はバイエルン州の町、マンヒングにある「ローマ・ケルト博物館」とされている。
当時、この博物館には数多くの貴重な、古代ケルトの金貨が保管されていたが、その日の朝、博物館の床には粉々になったガラスが散らばり、従業員が展示ケースから金のコインが消えていることに気づいたという。
犯行は前日の夜に行われたと見られ、侵入の直前に、近くのインターネットのケーブルが切断され、博物館の警報システムも破壊されていたそうだ。
20世紀最大の金貨の発見
この金貨は、1999年にマンヒング近郊で行われた考古学調査で出土したもので、20世紀最大のケルト金貨の発見と言われていた。
バイエルン州の科学・芸術大臣であるマルクス・ブルーメ氏によると、この発見により、2000年以上前のバイエルン州の人々の日常生活を垣間見ることができたという。
今回、盗まれた金貨は450枚。約160万ユーロ(約2億3000万円)相当と考えられ、博物館への侵入から9分間で持ち去られたと考えられている。
このため警察は、コイン強奪事件の背後に犯罪組織が存在すると疑っており、過去の強奪事件との「類似の可能性」を示唆している。
専門家は、この金貨が溶かされて、歴史的価値が奪われることを恐れているという。(了)
出典元:BBC:Gold coins worth €1.6m stolen in nine-minute heist from German museum(11/23)
出典元:DW:Celtic gold coins worth millions stolen from German museum(11/22)