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反体制派の拠点でもあるシリアの被災地で、人々を助け続けるホワイト・ヘルメットとは?

反体制派の拠点でもあるシリアの被災地で、人々を助け続けるホワイト・ヘルメットとは?
SyriaCivilDef/Twitter

2月6日、トルコ南部とシリア北部の広範囲を襲った大地震。特にシリアの被災地には、10年以上続く紛争の反体制派の拠点もあり、国際支援が行き届かないのではないかという懸念もあった。

 

そんなシリアの被災地で人命救助を続けている団体がいる。それが、ホワイト・ヘルメットだ。

 

瓦礫から人々を救い出すボランティアたち

 

瓦礫に埋もれた人々の救出活動を主導しているのは、ホワイト・ヘルメット(シリア民間防衛隊)のボランティアたちだ。彼らは10年以上もの間、内戦の続くシリアで爆撃にあった都市の捜索や救助、医療救助、民間人の避難など、人命救助に携わってきた。

 

彼らの活動は国際的にも注目を集めており、彼らを追ったドキュメンタリー作品はいくつかある。そのうちの1本である『ホワイト・ヘルメット -シリアの民間防衛隊-』は、第89回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。

 

彼らは今回の地震でも、数々の命を瓦礫の下から救い出している。

 

 

もちろん、救助は歓声で終わるものだけではなく、時間が経つにつれて瓦礫から引き出されるのは、息絶えた人々であることも増えている。

 

▼友人の遺体が瓦礫から救出されるのを待つ少年と、励ますボランティアの女性

 

寄付を訴えている

 

2013年の創設以降、数多くの人命を救助してきたホワイト・ヘルメットだが、今回は災害の規模が大きく、3300人ほどのボランティアで構成されている同団体の活動にも限界がある。また、生き延びた方々を寒さが襲っている状況だ。長引く内戦の影響により、町全体が崩壊の危機に面しており、シェルターの建設も急務となる。

 

ホワイト・ヘルメットでは現在、以下のサイトから直接の寄付を訴えている。25ドル、75ドル、200ドルから寄付金額を選べ、一度だけの寄付、毎月の寄付も選択可能だ。少しでも力になりたいけれど、どうしたらいいのかわからないという方は、考えてみてはいかがだろうか。(了)

 

寄付先:The White Helmet

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