Twitter/Josh Pacheco

アメリカのニューヨーク市にある裁判所などに、数多くの爆破予告が送られ、審理などが一時的に止まったという。

「21日に逮捕される見込みだ」

そのきっかけと考えられているのが、トランプ前大統領が18日にSNSに投稿した「呼びかけ」だ。

実は現在、ニューヨーク州マンハッタン地区検察は、ポルノ女優・ストーミー・ダニエルさんへの不倫の口止め料支払いを巡り、トランプ氏の起訴を検討していたという。

この情報を知ったトランプ氏は3月18日、自らのSNSで「21日に逮捕される見込みだ」と投稿。支持者に対し「抗議せよ。われわれの国家を取り戻せ」と訴えた。

もっともこの主張に根拠はなく、自らの容疑にも言及していない。また実際21日に、トランプ氏は逮捕されておらず、逮捕の通知も届いていない。

ニューヨーク市警は警戒態勢

しかしこの投稿を受け、トランプタワーや裁判所の前には、数人のトランプ支持者や、反トランプの人々が集まり、それぞれ主張を展開したという。

このためニューヨーク市警なども、警戒態勢を敷き、裁判所周辺のセキュリティ対策を強化したそうだ。

そんな中、裁判所など、複数の場所に多くの爆破予告が届けられた。

20分遅れで再び開始

ニューヨーク州最高裁判所では、司法長官レティシア・ジェームズ氏が、トランプ氏とその家族、会社「トランプ・オーガニゼーション」に対して、純資産を不正に膨らませたとする訴訟を起こし、当時はそのヒアリングが行われる予定だったという。

しかしこの爆破予告で、ヒアリングは一時中断され、20分遅れで再び開始されたそうだ。

もっともその後、この爆破予告はニセものだと判明。脅威はなく、また予告ではトランプ氏への言及はなかったという。（了）

出典元：ABC７：NYPD receives unfounded bomb threats as city gears up ahead of possible Trump indictment(3/22)

出典元：METRO：Bomb threat disrupts Donald Trump court hearing as US braces for possible arrest and protests(3/21)